(1)前期リーグ戦開幕直前 副将対談

2022.04.02

 5冠の輝きを取り戻す時がやってきた。4月3日から第96回関東大学リーグ戦が開幕する。2年ぶりの優勝を目指す明大の開幕カードの相手は東国大。2部リーグから昇格を果たした、勢いのあるチームだ。

 今回はDF福田心之助(文4=北海道コンサドーレ札幌U―18)とDF山田梨功(営4=浜松開誠館)ら2名の副将による対談をお届けします。


――副主将になった経緯を教えてください。

福田:例年だと同期全員で話し合って副主将を決めていくのですが、今年はみんなで話し合った結果、まず主将をみんなで決めて、主将がやりやすい2人にしていこうという話になりました。主将の林(幸多郎・法4=サガン鳥栖U―18)を選出して、林が時間をかけて副主将を決めた結果、僕たちが今年度就任することになりました。

 

――自身のどのような面を買われて副主将に選出されたと思いますか。

福田:自分は3年次に林と同じ部屋で、サッカーの話を毎日頻繁にしていました。ミーティングなどでもよく話していたので、そういう面で林自身が自分とのサッカー観での信頼を自分に感じてくれて、選んでくれたのかなと思っています

 

山田:1年生の頃からミーティングなどサッカー以外の部分を重ねていくうちに、リーダーシップを発揮できることが自分の特徴だと感じていました。いちばんはやはりチームが勝つことだと思うので、そのために自分の良さを出すことでチームが良くなることを期待して林は選んでくれたのかなと思っています。

 

――林主将にはどのような印象がありますか。

福田:先ほども言ったのですが、3年次同じ部屋で、ずっとサッカーの話をしていました。彼は勉強もすごいのでたまに教えてもらったりもしていました。自分たちが下級生の頃から林に何かを聞いたら正解が返ってくる、頼りになる主将かなと思います。

 

山田:その通りです。とても真面目です。とてもストイックだし、僕らが練習がきつくて寝ていても絶対勉強をしていたり。それはもう1年生の頃から変わらないですし、そういうところを誰もが見てきているので、やはり一番信頼できるし、林になら任せられる、という存在だと思います。

 

――今年度のスローガン〝志創〟への思いを聞かせてください。

福田:昨年度はリーグ戦3連覇が懸かっていたにもかかわらず3位という結果に終わりました。今年度明治が101年目を迎えるにあたって、今年度は個々がそろっていて、みんな志を持っているので、そういうチームをばらばらにするのも、まとめるのも僕たち4年生だと思っているので、そういう意味で志を持った選手を年間を通して創り上げていくという意味を持って決めました。

 

山田:創部101年目を迎え、時代が変わっていく中で、今までの先輩たちが残してくれたものを自分たちに落とし込んで吸収しながらも、新しい明治を創ることが自分たちの一番の役割かなって思っています。しっかり下級生にそういう部分を引き継ぎながら新しい明治を創っていけたらなと思っています。

 

――今年度のチームの特色を教えてください。

福田:個々が下級生も含め素晴らしい選手ばかりなので、それを生かすも殺すも自分たち次第だと思います。それがいい方向に転がれば、今年度は1月1日に全日本大学選手権の決勝がありますが、本当の意味でそれを目指していけるチームになっていくのではないかなと思います。

 

山田:やはり個々が強い分、しっかりベクトルがそろった時が明治の強さでもあると思います。明治らしさのあるサッカーを今年度もしっかりと体現していけたらなと思っています。

 

――今年度の目標を達成するにあたり、課題だと思っていることはありますか。

福田:今年度は4―3―3というシステムにチャレンジしています。今までの明治とは少し違ったことに挑戦しているので、そこは今すごい選手の中でも話し合っています。守備はどういくか、攻撃はどう構築するかというのはまだ完璧には程遠いのですが、そこを詰めていき、初戦に勝って流れに乗れるようにしていきたいなと思っています。

 

山田:1月1日の新国立競技場で優勝して全員が笑顔で終わるというのが今年の目標です。全員が全力で取り組んでいく中で、一番いい選手が出るべきですし、日々、トップチームもセカンドチームも関係なく切磋琢磨(せっさたくま)しながら明治らしくやれればいいかなと思います。

 

――今年度に対する意気込みをお願いします。

福田:自分たちが1年生の頃に5冠を達成しています。もう1度その景色を下級生に見せて、これが本当の明治だというのを見せられるように1年間頑張っていきたいと思います。

 

山田:自分たちが1年生の時に4年生に見せてもらった景色を今の1年生、2年生、3年生に見せてあげたいなって思いますし、先ほどから何度も言っていますが、今年1年で明治に自分が何を残せるかというところを考えていきたいなと思っているので、妥協せずに日々取り組んでいきたいと思います。

 

――ありがとうございました。

 

[井澤怜音・新津颯太朗]