細野聖太 明大で追うエースの背中

2022.03.29

 新進気鋭の実力者たちを見逃すな!今回は、4月1日発行予定の紙面に載り切らなかったルーキーを、一足お先にお届け。第4弾はハンドボール部、細野聖太選手(令4商入学=中部大春日丘)です。

 

 「持ち味は勢いのあるロングシュート」。カットインから左腕をしならせて放つ強烈なシュートで得点を量産する。高校時代、エースとして数々の大舞台を経験してきた期待のルーキー・細野。自身の持ち味を発揮し、チームの追い風となる。

 

 成長の原点は高校時代にある。「一番の思い出はインターハイ」。高校3年次のインターハイでは中部大春日丘高の中心選手としてプレー。チームはそれまで一度も勝てていなかった大体大浪商高に勝利を収めるなど、快進撃を見せ決勝に進出する。細野も得点源として躍動し、チームに貢献した。しかし、優勝を目指して臨んだ決勝では僅差で敗戦。酸いも甘いも経験し、「人間的に成長できた」。身に付けた心の強さと悔しさを胸に、次のステップへと歩を進めた。

 

 明大進学の決め手になったのは、現エース・可児大輝(政経3=中部大春日丘)や清水裕翔(営3=氷見)らの存在が大きい。「世界大会で活躍しているのを見て、憧れを抱いた」。高校の先輩でもある可児は、細野にとって道しるべとなる存在だった。また、同じポシションでスピードとプレーの幅を持つ清水は「かっこいいなと思い、参考にしていた」。大学ではより近い場所で多くの事を学び、自身のプレーの質を高めていく。

 

 課題として挙げるのは「我の強さ」。これまでは他人のアドバイスを受け入れず、避ける癖があった。大学では周囲の意見とも向き合うことで、さらなる成長の糧とする。貴重な経験を通して培ったポテンシャルで憧れのエースの後ろ姿を追い、次代のエースへと名乗りを上げる。

 

[細田裕介]

 

◆細野 聖太(ほその・しょうた)令4商入学、中部大春日丘高。趣味は散歩や映画鑑賞。183センチ・82キロ。

 

(写真は本人提供)