(24)北京パラ直前企画 競技ガイド/クロスカントリースキー

 普段は体育会を取材する明スポが3月4日から開幕する北京パラリンピックに注目!大会開幕に合わせ、全6競技の説明やみどころを紹介する。こちらのガイドをお供にぜひパラリンピック観戦を!

 

 「雪原のマラソン」とも呼ばれるクロスカントリースキー。上り、下り、平地が約3分の1ずつで構成された起伏のあるコースを駆け抜けるスポーツだ。クロスカントリースキーの種目は、スプリント(短距離)、ミドル(中距離)、ロング(長距離)の3種目。また、立位(スタンディング)、座位(シッティング)、視覚障害(ビジュアリーインペアード)の3カテゴリーに分かれている。各カテゴリーではさらに障害の種類や程度によってクラス分けが行われ、実走タイムにクラスごとに設定された係数を掛けた計算タイムで順位が決まる。

 立位と視覚障害カテゴリーでは、専用のカッターで作られた2本の溝を滑るクラシカル走法と、スキーを逆八の字に開いてキックするスケーティング走法など自由な走法で滑走できるフリー走法の2種目が行われる。視覚障害カテゴリーの選手は、前方を滑る「ガイド」の音声によるサポートを受けて競技する。また、座位カテゴリーの選手は、2本のスキーに座る部分(シット)を取り付けた「シットスキー」に乗り腕力で進んでいく。

 リレーは1チーム4人で行うチーム戦で、男女混合のミックスとそうでないオープンがある。

特徴・見どころ

クロスカントリースキーは、時差スタートや係数計算のため見た目の順位と実際の結果が異なるのが特徴。選手たちの強靭(きょうじん)な体力やテクニックに注目だ。

注目選手

新田佳浩(日立ソリューションズ) クラス:LW8

長野大会から7度目のパラリンピック出場となる。通算3個の金メダルを手にした大ベテラン。

 

川除大輝(日大/日立ソリューションズ ジュニアスキークラブ) クラス:LW5/7

平昌大会に続く2度目の出場。現役大学生の若きエース。

 

森宏明(平31文卒・現朝日新聞社/HOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS)  クラス:LW12

明大出身の森はパラリンピック初出場。得意種目のスプリントに注目。


開催予定

3月6日(日)

男子18キロ(座位)、女子12キロ(座位)

 

3月7日(月)

男子20キロクラシカル(立位・視覚障害)、女子15キロクラシカル(立位・視覚障害)

 

3月9日(水)

男女スプリント(予選~決勝)

 

3月12日(土)

男女10キロフリー(立位・視覚障害)、男女7.5キロ(座位)

 

3月13日(日)

男女混合リレー、リレー(性別制限なし)

[覺前日向子]

※写真/PARAPHOTO/山下元気