(33)シーズン後インタビュー 岡部季枝

 思いを込めた演技で氷上を彩り、見る者の心を躍らせてくれた選手たち。シーズンを通してそれぞれが味わった思いはさまざまである。新型コロナウイルスの影響にも負けず戦い抜いた今シーズン。その振り返りのインタビューをお届けする。

(この取材は1月30日に行われたものです)

 

第4回は岡部季枝(法2=新渡戸文化)のインタビューです。

 

――今シーズンを振り返ってみていかがですか。

 「今シーズンはあまりいい結果が出せなかったです。東京選手権で結果を出せず、東日本選手権に進めなかったのは悔しかったです。今シーズンはケガで練習できていなくて結果を残せなかったので、まずはケガを治さないといけないなと思います」

 

――ケガでなかなかうまく練習できない中でも、ここまで頑張ることができた理由はありますか。

 「それは本当に周りの人のおかげですね。いろいろな人が応援してくれて、スケートの仲間もいろいろアドバイスしてくれました。家族は相談に乗ってくれたり、病院にも連れていってくれたりして本当に感謝しています」

 

――練習環境はいかがでしたか。

 「東京五輪の期間は神宮のリンクが閉まっていたので、その期間は練習量が減りました。普段は同じリンクで伊吹ちゃん(佐藤伊吹・政経3=駒場学園)や新葉ちゃん(樋口新葉・商3=開智日本橋学園)がとても一生懸命に練習していて、それを見ると自分も頑張らなければと思います。練習で会うと、スケートの練習について相談したり、大学のことについて話したりします」

 

――今シーズンはどのようなことを目標にして練習していましたか。

 「できるだけ試合で力を出せるように調整して頑張っていましたが、やはりケガで練習できなくなってしまって、痛みを取ることで精いっぱいでした。試合で自分のできる限りの力を出すことで言えば、今シーズンはできたと思います」

 

――これから伸ばしていきたいと思ったところはありますか。

 「ジャンプやスピン、表現力もそうですが、やはり練習が足りないので、練習してもっとレベルをあげていきたいなと思います。しばらく休んで痛みを取って、全力で練習できるようにしたいです」

 

――この一年の大学生活はいかがでしたか。

 「1年生のときはオンラインの授業だけだったので、キャンパスに行くことがほとんどありませんでしたが、2年生になって対面授業が多くなって、友達も増えて勉強も楽しいなと思うようになりました。法曹三者のいずれかになりたいと思っていて、その将来の目標に向けてずっと勉強しています。スケートが息抜きになっている部分があり、切り替えができているので、それぞれいい息抜きになっていると思います」

 

――オフに入っていくと思いますが、やってみたいと思っていることはありますか。

 「新しい技に挑戦してみたい気持ちがあります。ルッツはここ何年か跳べていないのでそれを戻したいなと思います。試合でルッツを決められたことがないので、できれば引退するまでにルッツを入れたいなと思います」

 

――4月から3年生になりますが、大学生活で何か目標はありますか。

 「講義の専門性が高くなっていくと思うので、今よりも勉強を頑張りたいと思います。御茶ノ水にはあまり行ったことないので分からないことが多いですが、おいしいお店がたくさんありそうなので行ってみたいです」

 

――最後に、今シーズンを一言で表すとどんなシーズンだったと言えますか。

 「全力を尽くしたシーズンだったと思います。ケガがある中でも自分にできることは全てやり切ったと思います。後悔なく終えられました」

 

――ありがとうございました。

 

[守屋沙弥香]