(5)レディースインタビュー/戸田千晴

 「レディースの時代をつくっていきたい」(岡朋加・情コミ2=日大藤沢)。全日本学生選手権大学対抗戦で3連覇を果たすほどの強豪・明大には、レディース選手も存在することをご存じだろうか。2年生2人、1年生1人の3人が、明大の新たな〝レディースの時代〟の構築に奮闘している。今回はそんなレディース選手3人の言葉をお届けする。

 

第3回は、戸田千晴(文1=駒場)のインタビューです。

 

――ボードセーリング部に入ったきっかけを教えてください。

 「父がサーフィンをやっていたので、自分も大学からサーフィンをやろうと思い、サーフィン部を探していました。その際に、ボードセーリング部に出会い、勧誘してくださった先輩と試乗会に行くと楽しかったので、入部しました」

 

――明大ボードセーリング部の印象はいかがですか。

 「部活なのでしっかりとした部分もありつつ、部員の一人一人の仲が良いのが魅力だと思います」

 

――レディースメンバーが3人と少ない中、練習で難しいと感じる部分はありますか。

 「同期に6人のメンズメンバーがいて、レディースが1人しかいないので、他の人からは大変そうに思われることが多いです。しかし、性別は関係なく、全員仲良くしてくれるので、普段大変だなと思うことはありません」

 

――プライベートでもレディースメンバー同士で仲良くされているのですか。

 「ウインドサーフィン以外の話もしますし、レディースだけでしか話すことができない話などを2人は聞いてくれます。普段はスナチャ(スナップチャット)というアプリでたくさん話しています」

 

――他のレディースメンバーのことをどのように意識していますか。

 「2人とも速くて、憧れる存在ではありますが、いつか勝ちたいライバルとしても自分は考えています」

 

――メンズメンバーとはどのような形でお互いを鼓舞し合っていますか。

 「性別は関係ないと思うので、メンズの同期には絶対負けないという気持ちで普段から練習しています」

 

――出場した大会はいずれも好成績でしたが、今の状態はいかがですか。

 「いい環境でやらせてもらっている分、結果が出ているだけで、この競技が向いているのか、向いていないのかも正直分かりません。自分の実力という部分をまだ実感できていないので、他の大会でもっと成績を残し、実力を感じられればいいなと思います」

 

――実際に公式戦に出場してみていかがでしたか。

 「ずっとバレーボールやっていて、チームスポーツだったので、大会で緊張したことがありませんでした。それが個人競技になったので、緊張することもが前より増えました」

 

――自分の武器を見つけることはできていますか。

 「ずっとスポーツをやっていたので、他のレディースと比べるといっぱい動くことができるのが武器だと思います」

 

――ボードセーリングの面白さはどのようなところだと感じていますか。

 「普通に生活していると、海に行くことはほとんどないと思いますが、この競技をしているとほぼ海にいます。海で風などの自然のものを使ってレースをするというところが魅力だと思います」

 

――直近の目標を教えてください。

 「明後日(取材日:2月3日)にプレ新人戦という大会があるのですが、その大会で優勝することです。また、3月に1年生だけで行われる新人戦という大会があるので、そこでも優勝したいです」

 

――その目標に向けて、調子はいかがですか。

 「春休みに入ってから練習量も増え、普段の練習よりも海に行ける回数が増えたので、ボードや道具への感覚が身に付いた気がします」

 

――最終的な目標を教えてください。

 「個人でも団体でも日本一になることです」

 

――新入生に向けて、レディースのボードセーリングの魅力を伝えてください。

 「レディースしか参加しないプリンセスカップという大会があり、それがとても楽しいので、魅力だと思います。全国の選手が集まる大会は1年生の時には、あまりないのですが、その大会は関西の大学の選手も参加しいて、仲良くなれるのでとてもいい機会になります」

 

――ありがとうございました。

 

[廣末直希]

 

※写真はボードセーリング部提供