(4)レディースインタビュー/堀越あす香

 「レディースの時代をつくっていきたい」(岡朋加・情コミ2=日大藤沢)。日本学生選手権大学対抗戦で3連覇を果たすほどの強豪・明大には、レディース選手も存在することをご存じだろうか。2年生2人、1年生1人の3人が、明大の新たな〝レディースの時代〟の構築に奮闘している。今回はそんなレディース選手3人の言葉をお届けする。

 

第2回は、堀越あす香(総合2=大妻多摩)のインタビューです。

 

――まず、競技を始めたきっかけを教えてください。

 「私は2年次入部ですが、1年生の時、海外旅行で海を訪れた際に、海が生活の一部になっている人の生活スタイルが好きだなと思って。自分も帰国したら海を生活に取り入れたいなと思って、マリンスポーツを探して部活動に入りました」

 

――メンズの選手が多い中に飛び込んで始められたと思います。

 「そうですね。チームの雰囲気が良く、ここで卒業まで部活動をやっていきたいなと思ったからです」

 

――この企画の発端は、岡さんの「レディースの時代をつくっていきたい」というお言葉でした。そのようなことを感じる出来事はありますか。

 「部活に入ってくる女子部員も少ないのですが、出ていってしまう女子部員も毎年少なからずいて。男子がいっぱいだから大変に思って辞めてしまうという状況がなくなって、もっと女の子たちにも競技を続けて卒業していってもらえたらなという思いが朋加(岡)にもあると思います」

 

――確かに、岡さんからも「今まで女子の部員が入ってもすぐに辞めてしまうことが多かった」とお聞きしました。

 「私とか朋加は続けてこられた人なので、正直どうして辞めてしまうのかあまり分からなくて。ですが、私が以前感じたのは、体力的につらかったり、時間的制限があったりというのもそうかもしれないのですが、楽しさが見いだせなかったら続けていけなくなってしまうかなと思っていて。それが見いだしやすいチームになれたらと思います」

 

――では反対に、堀越さんはなぜ続けてこられたとご自身で思われますか。

 「2点あって。入部時に『卒業まで絶対に辞めない』と決心して入ったので、何があっても辞めずにいようと思えていることです。あとはチームの人たちがすごくいい人たちで、この一言で片付けてしまうのはもったいないくらいですが。みんなすごく優しくて、ずっと前を向き続けているチームだなというふうに強く感じて、お互いが助け合える、信頼を持っているチームだから続けていられると思います」

 

――レディースの戸田千晴さん(文1=駒場)、岡さんのお二人は、堀越さんにとってどのような存在でしょうか。

 「朋加は入部の時からずっと助け合ってやってきた存在ですし、これからも卒業まで、私はあと1年ですけど、一緒に頑張っていきたいと思える仲間だと思います。千晴ちゃんは、どんどんレディースが少なくなっていくところも見つつ、辞めずに続けてきて今1年くらい過ぎようとしていて、乗り越えてきてくれているのかなと思います」

 

――明大のレディースの成長のために、みんなでどのような努力をしていますか。

 「お互い気遣い合うのはよくしています。レディース同士でも、どういうのがその人にとって大変かというのは、いろいろと違ってくると思うので。あとはレディースだけの大会がある際は、全国のレディースが集まるので、すごく全力で楽しんでいたりします。楽しむことを頑張っています」

 

――来年度の入部を考えている1年生に向けて、競技やチームの魅力を教えてください。

 「技術的な面でいうと私は筋トレをしたのですが、筋トレがすべてのスポーツではないので、そういう面はレディースも戦えるスポーツだと思っています。チーム全体としての魅力は、まず強いところ。強い人が周りにたくさんいて、自分もそれに感化されて強くなって成長していけるところだと思います。他は、みんなが自分のチームを誇りに思っているところだと思います。魅力はみんなが前を向いてお互いをインスパイアし合っているところに限るかなと思います。私自身も大変だなと思う時期はありますが、それを乗り越えられたのは周りの先輩方や同期が気にしてくれたり相談に乗ってくれたりしたおかげだと思いますし、チームの雰囲気からエネルギーをもらうということもあります。すごくエネルギーをもらえる環境だと思っています」

 

――最後に、新入生に対して呼び掛けるようなメッセージがあればお願いします。

 「みんながよく言いそうなことにはなってしまいますが(笑)。大学4年間を日本一目指して、自分のチームに誇りを持って一緒に戦っていく仲間を探しています。どうぞ、体験入部にいらしてください」

 

――ありがとうございました。

 

[金井遥香]

 

※写真はボードセーリング部提供