充実した日々

 2021年も終わり、ついに2022年がスタートした。自分もついに今年で22歳になると思うと、少しずつ歳をとるのが嫌になってくる。誕生日を心から喜べないという大人たちの言葉が理解できてしまうのが少し寂しい。他にも昔よりも疲れは取れにくくなるし、筋肉痛も遅れてやってくるなど、自分も歳をとってのだとしみじみと感じている。

 しかし、一つだけまだ理解できないことがある。それは年を取ると一年が昔よりも早く感じるということだ。よく自分の親や先生などは若い時よりもあっという間に一年が経つということを話している。しかし去年一年を振り返っても、自分にとっては高校のときと負けず劣らず濃密なⅠ年間を送った。むしろ長い一年だったなとすら感じているぐらいだ。

 去年の一年間は今までに経験したことのないことがたくさんあった。まずは車を運転できるようになったため、北は北海道から南は鳥取までいろんなところに行った。時には後輩を巻き込んで盛大に事故りそうになりながらも、なんとか運転することができた。次に自分が最終学年になり、明スポとのかかわり方が変わった。先輩に教わる側から後輩に教える立場になったり、一人でインカレ取材のため遠征をした。また、同期におんぶにだっこ状態だったが校閲という重要な役職につき、明スポの新聞製作に携わることが出来た。しんどいこともたくさんあったが、今となっては校閲に就けたことに誇りを持っている。ここでは書ききれないほど新しい経験がたくさんあり、本当に楽しい一年だった。

 常に新しいことに挑戦する限り、一年があっという間だとは感じないのだろう。何歳になっても好奇心を忘れることなく、いろいろなことに興味を持ち、行動できる大人になりたいなと思った。

【久野稜太】 (執筆日:1月9日)