
(110)箱根駅伝事後インタビュー⑧/富田峻平
箱根駅伝(以下、箱根)は、残酷だ。わずか26秒に泣きシード権を落とした昨年度。再起を誓って臨んだ今大会だったが、結果は総合14位。またも箱根は明大の前に立ちはだかった。今回は、悔しさをにじませる選手たちのコメントをお届けする。
今回は7区を走った富田峻平(営3=八千代松陰)のインタビューです。(この取材は1月4日に電話で行われたものです)
ーーどのような思いで7区のレースに臨みましたか。
「7区に臨むにあたってどうしてもシード権を獲得しなければならない状態で、またその差がかなりありました。ここで自分が一番差を埋めなければいけないと思って、区間賞を取らねばならないという思いで臨みました」
ーーレースプランはとにかく攻めの走りをするといった感じでしたか。
「ある程度は自分の中で目標タイムとかを決めていましたが、それよりも一つでも順位を前に進めることや秒差を少しでも埋めるためにというので攻めることだけでしたね」
ーー結果としては区間2位の走りで順位を二つ上げました。自身の結果についてはいかがでしたか。
「自分自身が望んでいた結果と大体近いような走りができたので、そこの面では区間賞争いをしていた分、後半少し離されてしまったところを抜けばおおかたうまくは走れたのではないかなと思います」
ーー以前の取材で「箱根でしっかりと自信を持って成長したと言えるように頑張りたい」と仰っていましたが、箱根を通してこの1年間で成長したところはどこだと思いますか。
「昨年度と比較して成長したと思えるところは、後半の伸びと自信を持って臨めたというところかなと思います」
ーーその要因はどこにあると考えていますか。
「後半の伸びに関しては練習量を昨年度よりも増やしたことです。また自信を持って臨むという面に関しましても春シーズンの大会ですとか練習などはしっかり順調に積めてきましたので、そういったところで自信がついたのではないかなと思っています」
ーーその一方で昨日のレースで出た課題は何だと思いますか。
「やはり後半で伸び悩むところがあったのが課題かなというふうに思っています。途中までは区間賞争いという形で臨めていましたが、後半や前回の駅伝とかでもそうだったのですが、足がつりそうになったりとかそういった筋力が足りないといいますか、まだ足がしっかりとつくれていないというふうに思う場面がありました。やはりそういったところもあって岸本選手(青学大)に大きく離されたと思いますので、そういったところは今年1年間を通してしっかりと後半がさらに切り替えられるような選手になりたいなと思います」
ーー同期での襷リレーについてはいかがでしたか。
「同期での襷リレーは同期の活躍ですとか、普段の努力などは同期である自分自身が一番よく近くで見ていました。なので、杉本(龍陽・政経3=札幌日大)、櫛田(佳希・政経3=学校法人石川)と襷をつなげたことはうれしかったです。自分は杉本から襷を受け取って熱い思いをしっかりと櫛田に届けることができたのではないかなと思います」
ーー復路順位は3位という結果となりましたが、それについてはいかがですか。
「復路成績では3位ということでしたが、それでも復路でシード権獲得まで持っていかないといけなかったということですので、たとえ復路1位でありましてもシード権を取れなかった以上は悔しいなというふうに思うところですね」
ーー来年度は、最上級生になります。最後の1年はどのような年にしていきたいですか。
「今回の箱根で悔しい思いを繰り返してしまいましたし、自分自身は区間2位になりましたので、次は区間賞を取ってチームにさらなる貢献ができる、そういった選手になれるように1年間をかけてまた1から頑張っていきたいと思います」
ーー今後に向けての意気込みをお願いします。
「明治大学の主力として自分自身走りで引っ張っていけるようにまた頑張っていきたいと思います」
ーーありがとうございました。
[永井涼太郎]
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