
(108)箱根駅伝事後インタビュー⑥/櫛田佳希
箱根駅伝(以下、箱根)は、残酷だ。わずか26秒に泣きシード権を落とした昨年度。再起を誓って臨んだ今大会だったが、結果は総合14位。またも箱根は明大の前に立ちはだかった。今回は、悔しさをにじませる選手たちのコメントをお届けする。
今回は8区を走った櫛田佳希(政経3=学校法人石川)のインタビューです。(この取材は1月4日に電話で行われたものです)
――レースを終えた今の心境はいかがですか。
「自身としてもふがいない記録で終わってしまったので、今は悔しいという気持ちでいっぱいです。一回気持ちを落ち着かせてまた再スタートしようと思います」
――レースを振り返っていかがでしたか。
「前半飛ばして後半食らいつくというのが自分の中のレースプランでした。ただ、後半失速してしまったことと、前半から飛ばして走ることができませんでした。自分の中で思っていたレースプランとは違った走りとなってしまいました」
――ケガの具合はいかがでしたか。
「当日はそこまで痛くなく問題なく走れてはいたのですが、後半にかけて少し痛みが出てきてしまいました。もう一度ケアなどをしっかりして、今後の練習につなげていきたいと思います」
――7区の富田選手がいい走りをしましたが、どのように見ていましたか。
「チームの流れが良くなってきているというのは明らかだったので、自分がここで流れを切らしてはいけないという気持ちでいっぱいでした」
――レースを通してペースは一定でしたか。
「前半の10キロは特にアップダウンもなく、風はあるのですがそれ以外は特に問題のないコースではあったので、一定のペースで刻もうと思っていました」
――遊行寺の坂に関してはいかがでしたか。
「遊行寺の坂が厳しいというのは1年生の頃に走って分かっていました。できるだけ体力を温存させたかったのですが、その余裕もなかったので今回は厳しい遊行寺になりました」
――記録と順位に関してはどのように考えていらっしゃいますか。
「自身としてはケガをしてからの走りという中で、限界まで走ったという気持ちでいっぱいなので走りに悔いはないです。しかし、結果から見ると1年次よりもタイムがだいぶ落ちてしまったので、悔しい結果ではあります」
――明大の中で印象に残った選手はいらっしゃいますか。
「富田峻平(営3=八千代松陰)です。あの流れの中で区間2位の走りをしたところが印象的でした」
――チームとしてはシード権を逃す結果になりましたが、そのあたりはいかがですか。
「昨年度に引き続きまたシードを落としてしまったというのは、根本的にチームのどこかに問題があるということだと思います。全体を通して話し合いをして、そこから解決策を見つけていこうという気持ちに切り替えられたらと思います」
――櫛田選手自身が考えるチーム内の課題はありますか。
「今回調整だったりロードに対しての考え方だったり、そういった精神的な面でどこかに問題があるのではないかと思っています」
――最上級生としてどのような1年にしていきたいですか。
「今回シード権を落としてしまって、4年生が悔しい思いでいっぱいだったので、自分たちの代ではその悔しさをリベンジする気持ちでいます。自分たちは笑って終われるような学年にしたいと思います」
――今後に向けての意気込みをお願いいたします。
「昨年度はケガが多く、自分の思ったような走りができなかったのが悔しかったです。今年度はそうならないようにケガ対策をしっかり講じて練習を積み重ねれば、おのずと結果はついてくると思うのでそういった点に気を付けたいと思います」
――ありがとうございました。
[桑原涼也]
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