(95)箱根駅伝直前インタビュー⑩/小澤大輝

2021.12.28

 シード落ちの悔しさから1年。速さだけではない、勝ち切る強さを追い求めここまでやってきた。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では圧巻のトップ通過。続く全日本大学駅伝(以下、全日本)では7位に入り、シード権を獲得するなどその実力は確かだ。昨年度の雪辱を果たし、強い明大を取り戻すために。思いを襷に込め、箱根路を駆け抜ける。

 

 第10回は小澤大輝(政経3=韮山)のインタビューです。(この取材は12月11日に電話で行われたものです)

 

――今年度を振り返ってみていかがですか。

 「今年度はいろいろな歯車がかみ合った1年だったと思います。まず関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)で自分が狙っていた種目で入賞することができました。これが自分の自信につながったことでその後の夏合宿をうまく乗り切ることができ、MARCH対抗戦では自己ベストを出せたので、さまざまなことがつながった1年だったと思います」

 

――ご自身の強みはどこにありますか。

 「やはりアップダウンの強さが強みです。そういった面も関東インカレで自信をつけることができたので、やはり関東インカレのハーフマラソンに出場できたことは良かったかなと思います」

 

――箱根駅伝(以下、箱根)までの残りの期間はどのように練習を詰めていきたいですか。

 「まずはケガをしないことを第一に、それに加えて調子を上げていかなければいけないので、調子を上げられるように自分自身の気持ちや体をしっかりとコントロールしていきたいと思います」

 

――小澤選手にとって箱根とはどのようなものですか。

 「箱根はやはり陸上を始めた時からの夢であって目標の場所でもありました。ですが今は夢や目標というよりはそこでただ走るだけでなく、しっかり結果を残したいという思いの方が強いです」

 

――ご自身での箱根での目標はありますか。

 「全日本で周りに目標は区間3位以内と言っていて、やはりそういう低い目標を立ててしまったから区間賞を逃してしまったと思います。なので、箱根では誰が来ても区間賞を取るようなつもりで走りたいと思います」

 

――小澤選手にとってはもう区間3位というのは低い目標になりますか。

 「いやそういうわけではないんですけど(笑)。やはり区間賞を取れなかったということは3位以内を目指したというところが一つの要因だと思うので、甘えず区間賞を狙うと言えるようになりたいと思います」

 

――では目標は区間賞ということですか。

 「そうですね」

 

――希望区間はありますか。

 「4区あたりがいいなと思っていて、やはり後半の上りで前との差を縮めて昨年度の嶋津選手(創価大)のような流れをつかむ走りをしたいなと思っています」

 

――小澤選手のチームの中での役割はどのような感じですか。

 「やはり上級生なので引っ張っていく立場でもありますし、4年生もいるのでその4年生を支える立場でもあると思うので、そういった上と下をつなぐ役目があるかなと思っています」

 

――現在チームで掲げている目標はありますか。

 「チームとしては箱根では総合5位以内を掲げて練習しています」

 

――最後に箱根への意気込みをお願いします。

 「箱根には2年間ケガで出走できずにとても悔しい思いをしたので、今年度は2年間の悔しさをしっかりとぶつけられるようにまずは集中して浮足立たずに箱根まで準備をして、当日自分の力を出し切れるようにしたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[菊地隼人]

 

12月21日発行の明大スポーツ第516号(箱根駅伝特集号)はこちらからお買い求めできます。明大ファン、駅伝ファンの方は必見です!

 

第98回箱根駅伝まであと5日。