
(94)箱根駅伝直前インタビュー⑨/加藤大誠
シード落ちの悔しさから1年。速さだけではない、勝ち切る強さを追い求めここまでやってきた。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では圧巻のトップ通過。続く全日本大学駅伝(以下、全日本)では7位に入り、シード権を獲得するなどその実力は確かだ。昨年度の雪辱を果たし、強い明大を取り戻すために。思いを襷に込め、箱根路を駆け抜ける。
第9回は加藤大誠(営3=鹿児島実)のインタビューです。(この取材は12月13日に行われたものです)
――現在のコンディションについてお願いします。
「練習も合宿も明けて、詰められているかなという感じです。疲労もまだ多少残ってはいますが、いい練習ができているなという感じはあります」
――富津合宿も3年目でしたが、慣れてきましたか。
「富津の独特の左下がりの道路は足にはくるので、慣れてはいないのですがケアの仕方も分かるようにはなってきたので、いい感じかなと思います」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「しっかりとやっていこうという感じで、昨年度よりも練習強度は高いですし、着実に練習は積めているかなという部分もあります。みんなそれぞれ調子も上がってきて、箱根駅伝(以下、箱根)でシード権、5位以内を取るぞと思っています」
――練習で詰める余地があったとすれば距離の部分になりますか。
「連戦に耐える力ですね。ハーフマラソンを2本こなすことができないというのが課題で、1発に懸ける強さはあると思っているのですが、2発、3発となると難しい部分が多いです」
――この1年での成長点は何でしょうか。
「トレーニングを始めたことで自分の体をうまく使えるようになった、いいフォームで走れるようになったのが僕の中の成長点ですし、集中力が付いたなという感じがありますね。今までなかった、できなかったことが新しく取り入れられるようになったことは大きいことだなと思っています」
――希望区間としてはやはり2区でしょうか。
「もちろん希望区間は2区と言い続けていることなので、それは最後まで言い続けますが、どの区間でも自分の力は発揮できると思います。2区だろうが2区でなかろうが20キロ以上走り込むことには変わらないと思うので、調子を上げていきたいと思います」
――山本佑樹駅伝監督からは復路という話も伺いましたが、そのことに関してはいかがですか。
「2区でなければ反対の9区なのかなと思います。ただ、全力で走ることには変わらないですし、シード権内、5位以内を目指すことは変わらないので、自分の120%の力が発揮できたらなと思います」
――明大に入った当初のイメージと、こうして3年連続エントリーになった現在のイメージは合致しているなと思いますか。
「1年目で2区を走るとは、1年生の4月の時は全く思っていなかったので、最初の時点からすごい感覚の中にいます。感謝すべきことも本当にたくさんあり、当初のイメージよりも記録やタイムを出しているイメージなので、もっと成長していきたいと思います」
――その中で特に恵まれたことを挙げるとすれば何だと思いますか。
「一番はメンバーですね、仲間です。予選会でも大きく感じたのですが、きついレースの中で、バラバラにタイム設定をして集団走をするわけでもないのに、日本人集団に7人いたというそういう力強さ、心強さもあって、頼れる仲間がいるなという感じですね。長距離だけでなく短距離でもそうですね。みんなで1部行こうぜと言っていましたし、他ブロックのみんなも箱根頑張れと言ってくれていますし、いい関係だなと思います」
――箱根への意気込みをお願いいたします。
「箱根では今まで以上に活躍できるよう、シード権、5位以内を取れるように全身全霊で頑張りますので、応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[金内英大]
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第98回箱根駅伝まで、あと5日。
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