
(90)箱根駅伝直前インタビュー⑤/漆畑瑠人
シード落ちの悔しさから1年。速さだけではない、勝ち切る強さを追い求めここまでやってきた。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では圧巻のトップ通過。続く全日本大学駅伝(以下、全日本)では7位に入り、シード権を獲得するなどその実力は確かだ。昨年度の雪辱を果たし、強い明大を取り戻すために。思いを襷に込め、箱根路を駆け抜ける。
第5回は漆畑瑠人(文3=鹿児島城西)のインタビューです。(この取材は12月11日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションはいかがですか。
「11月末までから12月上旬まで富津合宿があったのですが、そこは完璧にこなすことができたので、自分的には調子が上がってきたなと感じています。ハーフマラソンやMARCH対抗戦に出場しましたが、結果は思うように残せませんでした。そこを一新してやってきているので調子は上がってきていると思います」
――課題であるスタミナ面の強化などについてはいかがですか。
「ハーフマラソンなどの長い距離に向けて走り込んできたというのはあったのですが、気持ちの面で不安があったので、記録が出せませんでした。気持ちで負けてしまったのは自分の弱いところが出てしまったのかなと思います」
――激しいエントリーメンバー争いに関してはいかがですか。
「自分は予選会でもMARCH対抗戦でも結果を残せずに、エントリーメンバーに入れるような記録も残せませんでした。それでも佑樹さん(山本駅伝監督)に選んでいただけたので、自信を持って臨まないといけないなと思います。自分の力はこんなものではないと自分自身でも思っているので、そこは気持ちを切り替えて箱根に向けて取り組んでいきたいと思います」
――希望区間はありますか。
「自分としては6区の山下りです。スピードが自分の持ち味なので、そこで生かしていきたいなと思います」
――当日のメンバーに入るために今の自分に必要なことは何だと思われますか。
「これから力を付けていくというのは、この短期間では難しい面があるので、ここからいかに調子を上げていくかというのが大切だと思います。気負わずに自分のペースでやっていくのが大切だと思います」
――今のチームの雰囲気はいかがですか。
「チームの雰囲気的にはマイナスな部分は感じていないです。シード権獲得に向けて、自分たちはいけると思っているので、自分たちの力を出せば大丈夫だと思っています」
――調子のいい選手を挙げるとすればどなたでしょうか。
「同級生の小澤(大輝・政経3=韮山)は、調子も上がっていますしMARCH対抗戦でもいい走りをしているので、小澤は上がってきていると思います」
――小澤選手へのライバル意識は強いですか。
「昨年度の箱根の後にも、佑樹さんが『これからはお前らが引っ張っていかないといけない』と声を掛けられていました。小澤はそういう意味ではそれを達成して主力になっているので、自分もやらないといけないという気持ちは大きいです」
――この1年で成長したことはありますか。
「記録としては残せるものは残せていないのですが、ケガはしてきていないです。それはこれからにもつながると思いますし、気持ちの面で成長したと思います」
――ご自身にとっての箱根の立ち位置を教えてください。
「箱根は自分自身、陸上人生にとって1番の目標でもありますし、陸上を始めた時からの目標でもあるので、出場して走りたいという気持ちは強いです」
――最後に箱根に向けた意気込みをお願いいたします。
「昨年度はエントリーされても走れないという状況で悔しい思いをしました。それを晴らす大会と言いますか、今年度は走る側になってチーム目標であるシード権獲得に向けて、チームに貢献できる走りをしたいと思います」
――ありがとうございました。
[入野祐太]
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第98回箱根駅伝まで、あと7日。
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