(86)箱根駅伝直前インタビュー①/曳田道斗

2021.12.24

 シード落ちの悔しさから1年。速さだけではない、勝ち切る強さを追い求めここまでやってきた。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では圧巻のトップ通過。続く全日本大学駅伝(以下、全日本)では7位に入り、シード権を獲得するなどその実力は確かだ。昨年度の雪辱を果たし、強い明大を取り戻すために。思いを襷に込め、箱根路を駆け抜ける。

 

 第1回は曳田道斗(政経1=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は12月11日に電話で行われたものです)

 

――大学入学以降、一番成長したと感じる部分はありますか。

 「距離に対する適正です。長い距離に対応できているところが一番成長できたところだと思います」

 

――以前も20キロ走のような長い距離走は高校にはなかったとおっしゃっていましたが、そういった練習が距離への適正につながった感じでしょうか。

 「そうですね、高校時代と比べて練習の量も質も高い中で長い距離をしっかり踏めているのでそれが長い距離に対する適正につながったのかなと思います」

 

――ご自身の強みはどこにあると考えていますか。

 「自分はスピードはある方だと思っているので、ラスト競ったときに勝ち切るところですかね」

 

――レベルの高い同期が結果を出していく中で焦りはありましたか。

 「少し焦りはありましたけれども、自分の中では焦らず最終的に目標としてメンバー入りができればいいと思っていました。自分の考えていたメンバー入りができたので自分の考えを信じて良かったかなと思います」

 

――曳田選手にとって箱根駅伝(以下、箱根)とはどのような大会ですか。

 「大学三大駅伝で一番輝ける場でもありますし大学を卒業して実業団で続けるのであればいろんな意味で実業団に対してアピールできる場なので、自分にとって一番輝ける場だと思います」

 

――箱根までの残りの期間でどのように詰めていこうと考えていますか。

 「メンバーに入った以上はチームの主力であるという自覚は持たないといけないので。まずは故障しないことを前提に距離を踏みつつ状態を上げて、ベストコンディションで本番を迎えられるように監督とコミュニケーションを取りながら自分の考えをしっかり持って取り組んでいきたいと思います」

 

――箱根での目標はありますか。

 「10人のメンバーに選ばれて出走できるなら最低でもチームのシード権獲得に貢献する走りをするのが目標です。もし外れても外から出走する選手を全力でサポートしてシード権獲得に貢献したいです」

 

――最後に箱根への意気込みをお願いします。

 「来年度につなげられるように収穫のある箱根にしたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[菊地隼人]

 

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第98回箱根駅伝まで、あと9日。