
(番外)藤原がJ1・サガン鳥栖へ来期加入内定!/選手コメント
12月21日、FW藤原悠汰(政経4=広島皆実)のサガン鳥栖への来期加入内定が発表された。明大の11番を背負うエースストライカーが今季6人目となるプロ入りを果たした。
――プロ入りが決まった時の心境はいかがでしたか。
「J1という舞台に自分が行けると思っていなかったので、そういった機会を頂けたことがすごくうれしかったです」
――サガン鳥栖のチームとしての印象はいかがですか。
「自分がSNSで入団することを投稿した時に、サガンティーノ(サガン鳥栖サポーター)の方の熱い後押しや歓迎する声を頂き、熱くて暖かいサポーターだと感じました」
――ご自身のどういった部分をサガン鳥栖に評価されたと思いますか。
「関東リーグで13ゴール取ったという数字の結果や、鳥栖の選手にはいないタイプのFWだったからだと思います。また、相手DFの背後へのアクションやフィニッシャーとしての部分を求められていますし、評価されたのではないかと思います」
――得点力を期待されての加入だと思うのですが、自信はありますか。
「J1で自分が通用するのか分からない部分が大きいです。今年度は味方のサポートもあり、やるべきことをやり続けた結果ゴールを取ることができました。鳥栖でもやるべきことをやり続けた先に結果がついてこれば、それ以上の幸せはないと思います」
――先輩である小柏剛選手(令3商卒・現北海道コンサドーレ札幌)と比較されることも多いですがいかがですか。
「小柏さんとはストロングポイントが似ている部分があり、2世などそういった形で見られることも確かにありました。しかし、自分ではそこまで似ているタイプではないと思っています。特徴としては同じかもしれませんが、小柏さんはとても足が速いので多少駆け引きがなくても能力で相手を抜くことができますが、自分はそんなことはありません。そのため、出し手と自分でのアイコンタクトや相手との駆け引きを大事にしています」
――明大に入学しようと思った理由は何ですか。
「サッカーに加えて文武両道を突き詰めている大学だからです。また、関東で4年間プレーして得られるものはすごく大きいと思っていました。他には、自分のサッカーや勉強以外の人間性の経験や人としての幅を広げたいと思っていたので明治大学でサッカーがしたいと思いました」
――今季のリーグ戦では13ゴールを決め得点ランキングでは3位になっただけでなく、勝ち点に直結するゴールを多く決めていた印象ですが、ご自身の勝負強さという点に関してはどう考えていますか。
「リーグ戦では、1でも3でも勝ち点につながることが絶対に必要だと思っていました。そういったゴールを取るという目標があったので、それがリーグ戦最終節・流経大戦でかなわなかったことが残念です。しかし、年間を通してみれば13ゴール中12ゴールが勝ち点につながり、自分の思いを体現できていたゴールだったと思います」
――ご自身のプレーの特徴を教えてください。
「自分の強みは相手DFの背後へのアクションや、タイミング良くクロスに入りポイントで捉えるヘディングだと思います。相手を見ながら背後を狙うか、降りてボールを受けるのかを判断し、チームのライン自体を前進させるようなプレーも得意で、CFというよりはセカンドトップというような役割が自分のポジションだと思います」
――ニアサイドに入りヘディングでゴールを決めることが多かったですが、意識されていましたか。
「岡庭(愁人・政経4=FC東京U-18)や加藤(蓮・営4=北海道コンサドーレ札幌U-18)などの質の高いクロスを上げることのできる選手がサイドにいたので、中への入り方が大事だと思っていました。クロスへの入り方は得意です。ヘディングも相手との駆け引きで身体的な差を埋めて、タイミングで競り勝てる自信がありました。高身長な選手がマークされやすい中で、その脇から出てくるみたいなところをかなり狙っていました」
――全日本大学選手権で敗退しすでに大学サッカーからは引退されましたが、その実感はありますか。
「ありますね。明治といえば朝練習で、朝4時半に起きて真っ暗な中ボールを蹴り夜明けを待つということもないので、そういった面では『引退したんだな』と強く感じさせられます。サガン鳥栖でのスタートも早いので、自分もやるべきことはやらなくてはいけないと思っています。大学からの引退を感じながらもプロという次の舞台に向けてという思いが今はあります」
――サガン鳥栖のホームタウンである佐賀県に行くにあたり、楽しみにしていることはありますか。
「やはり海鮮など食べ物がおいしいと思うので楽しみにしています。地元は広島ですが、九州にあまり行く機会がなかったので、佐賀県にとどまらず、さまざまな場所に行ってみたいです」
――プロへの意気込みをお願いします。
「さまざまな人の支えがあってこのスタートラインに立てました。今度は自分が人に活力を与え、支える番だと思っています。サガン鳥栖の勝利や、さまざまな人に元気を与えられるように頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
◆藤原悠汰(ふじはら・ゆうた)広島県出身。政経4、広島皆実、165センチ・66キロ
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