
(80)箱根駅伝直前インタビュー(番外編)①/石川雅也主将
シード落ちの悔しさから1年。速さだけではない、勝ち切る強さを追い求めここまでやってきた。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では圧巻のトップ通過。続く全日本大学駅伝(以下、全日本)では7位に入り、シード権を獲得するなどその実力は確かだ。昨年度の雪辱を果たし、強い明大を取り戻すために。思いを襷に込め、箱根路を駆け抜ける。
今回は短距離部門・石川雅也主将(法4=新居浜東)のインタビューです。(この取材は11月30日に行われたものです)
――主将に就いた当時についてはいかがでしたか。
「基本競走部はスタッフ陣で話し合って挙がった選手が主将になるのですが、3ブロックある各ブロックのリーダーから主将を選ぶという形で、本来なら駅伝主将の鈴木(聖人・政経4=水城)がなるべきですし、古賀(友太・商4=大牟田)も実績あるので、その2人からということだったと思います。ですが古賀は五輪の代だったので個人で集中してほしいということと、よく分からないのですが鈴木より石川の方がしっかりしているのではないかと」
――長距離部門との関わりが強くなったと思いますか。
「関わりというよりもあいさつというところです。やはり僕が1年生の時は長距離の下級生が、短距離の上級生の先輩に対してあいさつするのが徹底されてなかったというか、壁が少しあったのであいさつがなかったのですが、今の競走部の体制を見ると、長距離や競歩の後輩が短距離の先輩にあいさつするというのが結構徹底されている部分があります。そういうところでコミュニケーションが始まるというか、やはりあいさつからブロック問わずコミュニケーションを取れていると思います」
――長距離部門を支えてきたエピソードはありますか。
「僕個人としては、ウエイトトレーニングルームで会う同期や後輩といろいろ接して、食堂で接するときも長距離の状況把握といいますか、ヒアリングというのは活発的にやってきました」
――例年と比べてチームの雰囲気とかで変わったことはありますか。
「本当に全ブロック共通しているのですが、本当にこの上下関係が、いい意味も悪い意味もありますけれども、明るい雰囲気という点でのプラスになっていると思います。非常に活気がある集団になっていると思います」
――こうして寮やグラウンドを見て振り返るとどのような4年間でしたか。
「本当はもっと高みを目指して高いレベルで戦っていきたかったのですが、少しここまであまり自分の理想としていたところまでは届かなかったです。ですが人間的な部分で4年間本当にこの競走部で過ごして、成長できたかなと自分でも思えるようなことが多かったです。これから社会に出て、自信を持って活動できるのではないかと思っています」
――これから入ってくる後輩たちに明大競走部の良さを伝えるメッセージを残すとしたらどんなメッセージを残しますか。
「本当に自分の意見を尊重してくれる環境があるというところですね。練習メニュー一つにしても、監督やコーチの方に打診をすれば、その意見を少しは取り入れてくれるような、そういう環境が整っているので、本当にやりたいようにできる、そう言いたいですね。あとグラウンドもいいので(笑)。アクセスもいいですし、すごくいいと思いますね。自分のやりたいようにできるし本当に上下関係がないので、結構活発な雰囲気のいい部活だよ、ということは言えると思います」
――箱根駅伝に向けてのエールをお願いします。
「まずは楽しんでほしいですよね。前回はやはり優勝のプレッシャーとかもあったと思いますが、今年度はそこまでプレッシャーを受けないと思うので本当に思う存分楽しんでほしいなと思います。楽しめればおのずと狙っている結果が出るのではないかと。本当に個々の能力はすごいと思うので、あわよくば3位以内は本当に欲しいと思っています」
――ありがとうございました。
[金内英大]
石川主将へのインタビュー記事は12月21日発行の明大スポーツ第516号(箱根駅伝特集号)にも掲載されています。ぜひご覧ください。
第98回箱根駅伝まで、あと14日。
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