暇つぶし王
大学に入学してからの唯一の悩み事。それは大学が遠過ぎることだ。4月の私はいずれ慣れるだろうと思っていた。甘かった。何なら通学にかかる時間が日に日に伸びてきているようにも感じる。
通学にかかる約1時間半。ここを考慮せずに明大への進学を決意した訳ではない。進路選択の時期には、親からも「1、2年生のキャンパス、遠くないか」と心配された。その時の私は、大学生にとっての1時間半の意味を理解していなかった。部活に励んでいた頃には朝練習のため6時に起きることが当たり前。受験期も早朝に起きて勉強することが多かった。1限が対面授業だとしても耐えられるという謎の自信があったのだ。大学に入学して半年以上が経過した今、1限の対面授業は敵である。
高校生の私がなぜ1時間半の通学に耐えられると思っていたのか。それは、通学時間に授業課題をやったり、読書で教養を蓄えたりして時間を有効活用できると考えていたからだ。実際のところ、①寝る ②ボーっとする ③漫画を読む ④ 電車広告を読む これを永遠に繰り返している。怠惰の限りを尽くしているが、とても本などを読む気にはならない。特に1限のある日は少ない睡眠時間を電車内で補わなければならないのだ。
キャンパスの近くで一人暮らしをすればこの無駄な1時間半問題は解決する。だが、もし私が一人暮らしをした場合、半年後には見事なゴミ屋敷が完成しているはずだ。一人暮らしがダメとなると、解決策は見当たらない。キャンパスが変わるまで、あと1年と少しの辛抱だ。いっその事、暇つぶしのプロ(電車部門)を目指して今日も鍛錬に励もう。それでは、おやすみなさい。
[澤尚希](執筆日:11月17日)
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