
(41)インカレ直前インタビュー④/青嶋佑弥、越中屋光希
石井組の集大成を見せつける。12月8日より開幕する全日本大学選手権大会(以下インカレ)。今季はいまだ王座をつかみ取れていない明大。創部100周年の節目の年に戴冠を。この大会に懸ける思いは計り知れない。関東第3代表として臨む明大の戦いは、12月11日、高知大と宮崎産経大の勝者との2回戦から幕を開ける。悲願のタイトル獲得へ、負けられない戦いの火ぶたが切られようとしている。
今回はGK青嶋佑弥(文4=浜松開誠館高)とGK越中屋光希(法4=札幌大谷高)へのインタビューをお届けします。
青嶋
――4年間で学んだことは何ですか。
「自分は自分でしか変えられないということを一番学びました。誰かが助けてくれるわけでもないので、甘えていては変わることはできません。自分が本気で変わろうと思って変わらないとつかめるものもつかめないですし、目標には絶対に届かないのではないかと思います」
――印象に残っている試合はありますか。
「今年度のリーグ戦初戦の流経大との一戦です。自分がリーグ戦初スタメンで出場した試合でした。あの試合は自分たち4年生の代の始まりでもあったので、シーズン前からそこで勝つことだけを目標にしてやっていました。観客も入ったあの雰囲気の中で緊張感のある試合ができ、自分の今後にとって良かったと思います」
――あと一歩でリーグ戦優勝というところまでいきました。振り返っていかがでしたか。
「優勝を目指してきたからこそとても悔しかったです。最後の駒大戦、流経大戦で逆転され、2連敗して優勝を逃したというのは守備陣に問題があると思っています。自分が失点しなければ、またどちらかの試合で勝つことができていれば優勝が決まっていたので、悔しかっただけでは終わらせてはいけないと思い、その原因についてリーグ戦が終わってから何度も考えました。そこで出た課題を改善できるように実行していかなければならないと思います」
――インカレはトーナメント戦ですが難しさはありますか。
「自分はそこまでトーナメントの難しさを感じていません。試合を通して勝っていればいいので、守備をゼロで抑えます」
――インカレへの意気込みをお願いします。
「今までやってきたことをしっかりと発揮し、絶対に優勝します。チームを勝たせたいと思います」
越中屋
――4年間を振り返っていかがでしたか。
「すごい先輩たちといい環境でサッカーができ、とても充実していた4年間だったと思います。それと同時に、今年度自分たちの代が100周年だったのですが、周りからは最弱である、降格しなければいい方であるという前評判がありました。その中で、優勝はできませんでしたが、最終節で流経大と優勝を懸けて試合ができたことは自分の中では同期を含め明大の4年間の集大成として望めました。インカレでは、そこでタイトルを取り自分たちの代が100周年としてふさわしい代であったと周りからも言われるような結果を残したいと思います」
――同期への思いはいかがですか。
「1年目から仕事というものがあり、その雑務を通して、今の3、4年生を経験すると、そういった経験があったからチームや同期、明大のためという考え方ができるようになったと感じます。同期がいなかったら自分は誰かのためにといったことを考えずにやっていたのかなと思うので、同期に感謝しています」
――後輩たちへメッセージをお願いします。
「どんな立場でも特に試合に出ることができない時にどれだけチームに尽力できるのかということは後輩に伝えたいことです。また、結果というところです。明大に入部してくる選手はプロを目指している選手が多いですが、試合に出場できないとプロにはなれません。ある程度結果を残しながらチャンスをつかめるかということを日頃の練習から意識しているのかが左右してくると思います。4年間はあっという間ではありませんでしたが、早かったなと思うのでそういったチャンスを逃さず自身の夢をかなえてほしいなと思います」
――インカレに向けて、そして引退までの残りの期間での意気込みをお願いします。
「もう一度奮起して自分たちの立ち位置を認めながらも、この代でインカレのタイトルを取るというのが残されたチャンスです。そこに懸ける思いは大きく、どのような立場でもチームのために自身の力を発揮していきたいと思います。残り少ないですが、妥協せずに頑張ります」
――ありがとうございました。
[正野真由夏]
◆青嶋佑弥(あおしま・ゆうや)文4、浜松開誠館高、185センチ、80キロ
◆越中屋光希(えっちゅうや・こうき)法4、札幌大谷高、179センチ、77キロ
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