(79)~playback~ 雲山弘貴「明治のプライドを持って優勝する」
「強い明治を取り戻す」。新体制発足時、飯沼蓮主将(営4=日川)はスローガンに込める意味について言及した。3連覇の懸かる関東大学対抗戦、そして日本一奪還に燃える全国大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生に明大での4年間についてとラストシーズンへの意気込みを伺いました。
第23回は雲山弘貴(政経4=報徳学園)のインタビューをお送りします。(この取材は11月5日に行われたものです)
――明大を選んだ理由を教えてください。
「優勝したいということと、憧れの先輩の山村知也(令2営卒・現リコーブラックラムズ東京)さんがいたからです。プレーも私生活も言動も全部格好いいです。(プレーを見ることで)ランニングスキルなどを勉強させてもらっています」
――雲山選手にとってラグビーとは何ですか。
「まず僕はラグビーが好きなので、もっとうまくなりたいという気持ちがあります。また、人に負けることが好きじゃないです。自分が一番になりたいという思いでやっています。とりあえず、負けたくないです」
――自分がベストの状態で臨んだものの、負けてしまった試合はありますか。
「2年次の大学選手権の決勝です。体も調整して出たにもかかわらず、チームとしても河瀬(諒介・早大)にもボロ負けしてしまったので悔しかったです」
――4年間で成長できた部分はありますか。
「コミュニケーションもそうですが、1年次に比べてとても自信は持つようになりました。今もそんなにありませんが1年次に比べたらあります」
――うまくいったプレーが増えていき、自信になったということですか。
「そうですね。結果を残さないと自信にならないです」
――自信につながった試合はありますか。
「2年次の対抗戦の慶大戦、帝京大戦などはラインブレークをしてトライを取れたので、自信になりました。(個人としての評価は)50点くらいですが」
――基本的に自分のことを褒めないことが多いですが、理由はありますか。
「自分は全然うまくないです。田中(澄憲・平10文卒)前監督にも、僕が自分をけなしてばかりなので、とりあえず自分に自信を持てと言われました。それでも、なかなか自分に自信を持てないです」
――周りからは褒められることも多いと思いますがいかがですか。
「もっと頑張らないといけないという気持ちになります」
――今年度はチームを離脱していた期間がありました。
「今年は8カ月ほどケガをしていました。1月から3月までケガをしており、少し試合に出て、そこからまたケガをしてしまいました。全くラグビーの勘が戻らないです」
――ケガはこれまでも多かったですか。
「ケガはこれまで全くしてこなかったです。3、4年生になってから一気に増えてきました。今は毎晩ストレッチをしています。自分の体のケアはケガする前に比べ、倍以上やっています」
――雲山選手にとって100点のプレーを教えてください。
「まずチームが勝つことがあり、(個人の)キックの精度も良く、ラインブレークをして試合中に目立つことです」
――卒業後どのようなチームになってほしいですか。
「もうメンバーはそろっているので、優勝してほしいです」
――改めて雲山選手にとって〝MEIJI PRIDE〟はどういった意味がありますか 。
「明治のプライドを持って優勝することです」
――ありがとうございました。
[堀之内萌乃]
◆雲山 弘貴(くもやま・ひろき)政経4、報徳学園高、186センチ・91キロ
慶大戦の前日、たまたま同じホテルに泊まっていた浦和レッズの酒井宏樹とエレベーターで遭遇。「お互い頑張ろうね」と話したそう。「オーラがすごくて、香水の匂いがした。これが有名人なんだと思った」
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