(76)MARCH対抗戦 試合後インタビュー②/手嶋杏丞、橋本大輝、小澤大輝、加藤大誠、下條乃將

2021.11.26

 歴史ある5大学が一堂に会した。11月24日に開催されたMARCH対抗戦は、初の試みとなるも大盛況の中、幕を閉じた。MARCHの〝M〟を背負った31人の選手たち。紫紺をまとい、ルーキーから4年生まで次々と好記録をたたき出した。箱根の前哨戦ともなった今大会。今回はレース後の選手の声を掲載する。

(この取材は11月24日に行われたものです)


 

手嶋杏丞(情コミ4=宮崎日大)

5組15着 28分52秒75

――今日の走りを振り返ってみていかがですか。

 「今日は箱根に向けて刺激というか感覚を確かめるレースとして出ました。設定タイムは大体28分40くらいで考えていましたが思ったよりも動きが悪かったのでとりあえず28分台には納めようという感じで走りました」 

 

――タイムを狙うよりは刺激を入れる位置付けだったということですか。

 「はい。『押さえて走る感じで』という指示を受けていたので」 

 

――箱根までにどう調整していきたいですか。

 「とりあえずもう試合が箱根までないので1回距離を踏んでまた足腰づくりをした上で、体のバランスを整えていこうかなと思っています。練習を落とすのではなくてこれからまた増やしていこうという感じです」 

 

――ありがとうございました。


(自分のペースでレースを進める手嶋)


橋本大輝(営4=須磨学園)

5組12着 28分43秒50(自己新)

――試合を振り返っていかがですか。

 「5000メートルの通過も自己ベストで途中、第2グループになってもずっと引っ張っていけたので、レース内容としてはかなり良かったと思います。しかしラスト1周で他校の選手と競り合った時に付いていけなかったりスパートも負けてしまったりしたので、ラストの強さというところを磨いていきたいなと思いました」

 

――途中単独走になり引っ張っていく状態になりましたが、意識していたことは何かありしましたか。

 「練習でも普段から引っ張ったりしているのでいつも通りのことをすればいいかなと心を落ち着けて走ることを意識しました」

 

――レース前のコンディションはどんな感じでしたか。

 「全日本大学駅伝対校選手権の疲労も完全には抜け切れていなかったのですが、佑樹さん(山本駅伝監督)が提示したメニューはしっかりこなすことができていたので自信を持ってスタートラインに臨めていました」

 

――ありがとうございました。


小澤大輝(政経3=韮山)

5組2着 28分20秒67(自己新)

――走り終わった感想をお願いします。

 「青学大のエース、トップと競える中で自分の力を出し切ることができたので良かったです。やはり箱根まであと30何日なので1年生の時はここでケガをしてしまってうまくいかなかったのでケガに気を付けてやりたいなと思っています」

 

――レースプランなどはありましたか。

 「レースプランは『28分30から40くらいでいけ』と佑樹さんから指示がありました。思ったより5000メートルの通過が楽だったのでもう自己ベストを狙おうと思って切り替えて走りました」

 

――途中は先頭集団をずっと走られていましたが、どのような意識がありましたか。

 「走りやすいなというのが第一の感想で、とても盛り上がった中で走れたのは気持ち良かったなと思いました」


――ありがとうございました。

 (チーム内トップの好走を見せた小澤)


加藤大誠(営3=鹿児島実)

5組18着 28分56秒81(自己新)

――28分台はいかがですか。

 「28分50秒台なので、みんな持っているようなタイムになって。昔だったら喜べたのですが今だったらもう最低限なのでここから上がるしかないと切り替えて、ここからどんどん調子もモチベーションも上げていきたいなと思います」

 

――久しぶりに応援団の応援がありました。

 「あれは楽しかったですね。面白かったですよ。なんか見ていて元気出ますし、やはりこれこそ陸上の大会だな、お祭り気分いいなって。甲子園を走っているんじゃないかと思うようなトントントンという感じだったので面白かったですね」


――ありがとうございました。

 

(ベストを更新した加藤)


下條乃將(情コミ3=東京実)

4組11着 28分47秒86(自己新)

――走り終わった感想はいかがですか。

 「今回あまり調子を上げてこられていませんでした。今回はやはり前半にたぶんペースメーカーがいて速くなると思っていたので前半は結構後ろの方で余裕持って入って、5000くらいから上げていければいいなと思いました。ですが、思ったよりも前と後ろの差がちょくちょく開いているのが見えたので結構早めに出ました。でも前半抑えて入った分、後半動いたので結構いい感じで上げて28分台出せて良かったなと思います」 

 

――28分台出せた気持ちはいかがですか。

 「やはり今年、佑樹さんからも『28分台出さないと』というように言われていたので目標が達成できて良かったなと思います」 

 

――今日の走りはプラン通りいけた感じでしたか。

 「今日の走りはプラン通りで、ラスト1周で昨日児玉(真輝・文2=鎌倉学園)が学連(1万メートル記録挑戦会)でラスト飛び出していたのを見て僕はそれをちょっとイメージしてやりました。けど、少し最後力尽きて杉本(龍陽・政経3=札幌日大)に刺されてしまったのでまだ練習していかないといけないなというところです」

 

――ありがとうございました。

 (力走する下條)


[入野祐太、金内英大、出口千乃]

 

第98回箱根駅伝まであと、37日