(52)~playback~ 尾関右樹「後悔しない4年間だったと思えるように頑張りたい」

2021.11.05

 「強い明治を取り戻す」。新体制発足時、飯沼蓮主将(営4=日川)はスローガンに込める意味について言及した。3連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生に明大での4年間についてとラストシーズンの意気込みを伺いました。

 

 第3回は尾関右樹(文4=法政二)のインタビューをお送りします。(この取材は10月20日に行われたものです)

 

――明大に入ったきっかけを教えてください。

 「ラグビーを続けるなら日本一を目指すことができる高いレベルでやりたいという思いがありました。また田中(澄憲・平10文卒)前監督の下でラグビーをしたいと思い明治に来ました」

 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「高校生の頃よりもケガに悩まされた4年間だったと思います。ですがケガをしているときにラグビー以外のことも学べたことが多くありました」

 

――ケガをしていたときに学んだことを教えてください。

 「1年生の時にヘルニアのケガで2回手術をして1年くらい練習ができませんでした。ですがその時にチームが22年ぶりに優勝して、納会で高橋汰地(平31政経卒・現トヨタヴェルブリッツ)さんが、その人もケガが多かったのですが、ケガで練習を離れた期間で例えばウエートトレーニングして体を大きくしたり、いろいろなうまい人のプレーを見て成長できたと聞きました。それを聞いて僕もそういった人間になれたらと思ってそこからケガで練習できない間にも意識して他のトレーニングやラグビーを見たりして勉強しました」

 

――印象に残る試合はありますか。

 「優勝した時の試合です。高校が強いチームではなかったため初めて日本一を目の当たりにして本当にすごいなと思いました。また実際グラウンドではなくてスタンドで見ていたのでいつかグランドに立ちたいという思いもあり印象に残っています」

 

――尊敬している人はいますか。

 「田中澄憲さんです。人としての部分をとても尊敬しています。監督がいた3年間はただラグビーをやるだけでなくラグビーをやった先に何があるのかなど人としての部分を学びました。自分の人生がどこに到達するか分からない中でラグビーから学べるものを最大限教えていただいた3年間だなと思います」

 

――チーム内での役割を教えてください。

 「今年度はずっと下のチームでプレーしています。僕自身高校からラグビーを始めてスター街道を歩んできたわけではないので、今の下級生にも試合に出る出ない関係なくやみくもに泥くさく頑張ったらこういった結果が出るというのを熱いプレーで示したいと思っています」

 

――最上級生になって変わったことはありますか。

 「チームのことを全体的に見られるようになりました。下級生の頃は毎年ケガに悩まされて自分中心になっていました。ですが4年生になって下のチームにいても上のチームの人とコミュニケーションを取ったり、チーム全体を見て自分たちが掲げた日本一の目標にどのようにサポートできるかなというのを考えるようになりました」

 

――〝MEIJI PRIDE〟の意味は何だと思いますか。

 「明治に自分から日本一を目指して入りたいと思って入ったことや、今まで走ってきた4年間の集大成を自分のプライドとして出すことだと考えています。チームとしてはラグビーだけでなく私生活の部分でも明治の学生であることとラグビーをやっている人であることを意識するのが大事だと思います」

 

――今後の意気込みをお願いします。

 「今シーズン自分の目標は後悔しないことです。自分で高校から明治に入ってきて日本一を目指したいと思ったからには自分がピッチに立つ立たない関係なく1月の決勝を終えた時に後悔しない4年間だったと思えるように毎日頑張っていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[牛嶋淳太郎]

 

◆尾関 右樹(おぜき・のぶき)文4、法政二高、186センチ・88キロ

 コロナ禍で行動範囲が限られている中、同期のみんなとご飯屋を探し、たわいのない話をするのが最近の楽しみだそう。