
(62)全日本大学駅伝直前インタビュー②/漆畑瑠人、杉本龍陽
快進撃が続くか。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では圧巻の走りで1位通過し、選手層の厚さを示した。勢いそのままに迎える全日本大学駅伝(以下、全日本)。昨年度総合3位ということもあり、他大から警戒される存在だ。今年度はどのような走りを見せるのか。レースを直前に控えた選手たちの声をお届けする。
第2回は漆畑瑠人(文3=鹿児島城西)、杉本龍陽(政経3=札幌日大)のインタビューです。(この取材は10月30日に電話で行われたものです)
漆畑
――現在のコンディションはいかがですか。
「予選会では自分の力を出すことができなかったので、予選会が終わってからは他の人よりも疲労というのはなくて、むしろそれがいい刺激になってだんだん調子が上がってきたという感じです」
――予選会後のチームの雰囲気はいかがでしょうか。
「とりあえず一安心というところではあったのですが、トップ通過で2位と大差をつけることができてチームとしても勢いが出てきたなという感じです」
――先日の予選会では「悔しかった」とおっしゃっていましたが、予選会が終わってから見直したことはありますか。
「最初は落ち込んだ部分がありましたが、次の日に佑樹さん(山本駅伝監督)から『昨年度の悔しさもあるしこのままではいけないからまた頑張ろう』という言葉を頂きました。それで気持ちを切り替えることができたので、気持ちの面で自信をつけるということを意識して取り組んでいます」
――全日本は2年連続のエントリーとなりました。
「エントリーされるだけではなくて走って結果を残さないといけないという気持ちの方が強いので、うれしいというよりもやらなければいけないという気持ちです」
――全日本まで残り約1週間となりました。今の心境を教えてください。
「予選会であまりいい走りができずに悔しい結果で終わったので、全日本こそ自分が走ってチームに貢献できるようにという強い気持ちで自信を持って臨みたいなと思います」
――全日本に向けて意気込みをお願いします。
「昨年度もエントリーされてそこで当日変更されたという悔しさもあり、予選会でも自分の走りができず悔しい思いをしたので、その悔しさを晴らせるように自信を持ってスタートラインに立ちたいなと思っています」
――ありがとうございました。
杉本
――現在のコンディションについて教えてください。
「予選会で転倒してしまって、それからちょうど1週間ぐらい経ったのですが、まだ走り始めていないという状況です」
――予選会のケガの具合はどうでしょうか。
「ケガしたことによって骨が折れたとかそういったことは全くないのですが、膝が伸び縮みする時に擦り傷が痛むみたいな感じです。やはり膝は結構動かすので治りも悪くて、もう少しで走れるかなといったところです」
――予選会後のチームの雰囲気を教えてください。
「予選会を通過して良かったというのはあるのですが、変にそれで浮かれることなく次の全日本に向けてミーティングもあって、全日本でしっかりと5位を目指して油断せずにやっていこうという雰囲気があると思います」
――杉本選手は中距離にも取り組んでいたということでスピードが持ち味ですが、全日本や箱根駅伝(以下、箱根)にどう生かしていきたいですか。
「箱根だと 20 キロのように長い距離になるのですが、次の走者に襷を渡す時にスピードを持ってスパートをかけて、勢いを次の走者につなげることが大事だと思うので、そういう場面では持ち前のスピードを生かしていきたいと思います」
――チームで5位以内に入るために必要なことは何だと思われますか。
「自分たちのチームでは力を出し切ることが大事だと思っています。全日本は昨年度もそうだったように流れが良いとチームはいい感じに走るのですが、箱根のように一度沈んでしまうとなかなか上がってこられないというのが課題なので、自分たちの力を出し切ればきっと上位で戦えると思います」
――全日本への意気込みをお願いします。
「チームの目標である5位に向かって頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
第98回箱根駅伝まで、あと61日。
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