
(46)〜playback〜 臼田湧人「4年間でアイデンティティーを確立できた」
「強い明治を取り戻す」。新体制発足時、飯沼蓮主将(営4=日川)はスローガンに込める意味について言及した。3連覇の懸かる関東大学対抗戦、そして日本一奪還に燃える全国大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生に明大での4年間についてとラストシーズンへの意気込みを伺いました。
第1回は臼田湧人(情コミ4=国学院久我山)のインタビューをお送りします。(この取材は10月19日に行われたものです)
――明大に入った理由を教えてください。
「高校からFWをやっていて、大学でラグビーをやるとなるとFWといえば明大かなというのがありました。セレクションを受けて声が掛かって、ご縁だと思ったので入学を決めました」
――明大に入って良かったことを教えてください。
「練習の質やコーチ陣の質が高くラグビーに集中でき、なおかつ学校で勉強もしっかりできる環境があるのが明大のいいところだと思います」
――4年間で自分の中で変化はありましたか。
「周りを見られるようになったことと、あまり他人と比べなくなったことです。これまでは他人と比べて自分はどうかというのを基準にしていたところがありました。ですが去年は4年生の片倉(康瑛・令3法卒・現東京サントリーサンゴリアス)さんがずっと試合に出ていた中で自分の強みを探して、運動量とボールの争奪戦の仕事量という自分のアイデンティティーを確立できたので自分に自信がつきました」
――ご自身のポジションへのこだわりはありますか。
「ロックはラインアウトがキーポイントになってくるので、今年片倉さんがいなくなった分自分が引っ張っていかなければいけないなというのはあります」
――4年生になる際に苦労したことはありますか。
「僕らの学年はあまり強く自分を出す人間が少ないと感じているので、そういった面では誰がリーダーシップを取るのかなど最初の方は苦労しました」
――同期の中で尊敬している人はいますか。
「松本純弥(政経4=佐賀工)です。純弥はとても自分を持っていて、4年で集まった時もあまり物おじせずに発言するので僕は結構信頼しています」
――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
「2年生の対抗戦の筑波大戦です。初戦でしたがメンバーに選んでもらい、プレーで結果を残すことができたので自分としては一番良かった試合だと思います。(選ばれたときの心境は)2年生だったこともあって緊張しかなかったです」
――4年間の寮生活で楽しかった思い出はありますか。
「3、4年生になってからコロナでできていないですが1、2年の頃はバーベキューなどがあったので楽しかったです」
――4年間でつらかった時期はありますか。
「今もですが、基本的にケガが多かったのでそこには悩まされました。練習前の準備で自分に何が合っているのかなどいろいろ試したりしました」
――今だからこそ後輩に伝えたいことはありますか。
「留年しなければ基本的に4年間なので時間は限られています。ラグビーだけをやれとは言わないですが、4年間でしかできないこともあると思うのでそこに集中していい学生生活を送ってもらえればいいなと思います」
――臼田選手にとってスローガン『MEIJI PRIDE』とは何ですか。
「ラグビーは良くも悪くも勝負事だと思うのでしっかり勝って結果を残し、その文化を後輩につなげていくことが僕らの代の『MEIJI PRIDE』だと思います」
――ありがとうございました。
[豊澤風香]
◆臼田 湧人(うすだ・ゆうと)情コミ4、国学院久我山高、182センチ・99キロ
オフの日にはYouTubeを見て過ごしている。最近よく見るのは「ジェラードンチャンネル」。
関連記事
RELATED ENTRIES