
(56)箱根駅伝予選会事後インタビュー④/甲斐涼介、新谷紘ノ介
スタートの号砲を待つ選手たちを、張り詰めた空気が覆う。そこでは風が強く吹いていた。秋晴れの空の下、第98回東京箱根間往復大学駅伝予選会(以下、予選会)が行われた。41の参加校から箱根駅伝(以下、箱根)に進めるのはたった10校。数秒の差が箱根への運命を分ける過酷な戦いだ。そんな中、明大は見事総合1位通過。順当な結果だと言われる裏には、アクシデントやそれぞれの箱根路にかける想いがあった。1年の幕開けに欠かせない大舞台、そのスタートラインに立った選手たちの声を聞いた。
第3回は甲斐涼介(情コミ1=宮崎日大)、新谷紘ノ介(政経1=世羅)のインタビューです。(この取材は10月26日に電話で行われたものです)
甲斐
――総合1位通過となった先輩たちの走りを間近で見ていかがでしたか。
「自分もいずれはあのような走りをしないといけないので、しっかり先輩がいるうちに学べることは学んでいきたいと思います」
――予選会で走れなかったことへの悔しさはありますか。
「これが自分の現状だなと思います。悔しさもありますがここで立ち止まっているわけにもいかないので、さらに上を目指して頑張っていきたいです」
――今見据えている大会や目標はありますか。
「エントリーメンバーに選ばれた全日本駅伝(以下、全日本)に走れるように準備をして、そこからまた考えたいと思います」
――今の課題は何だと思われますか。
「高校の頃より大学では走る距離が長くなり、まだ走りが対応できていないので、その距離に対応できるように体づくりをしていきたいです。距離は合宿で踏んできたので、これからは距離もですがスピード練習をしてレースに慣れていけたらいいなと思います」
――これから意識していきたいことはありますか。
「夏でやってきたことを無駄にせず、現状から何かを変えないと上にはいけないと思っているので、やるべきことを自分で考えていきたいです」
――ありがとうございました。
新谷
――エントリーメンバーには選ばれたものの出走することはありませんでした。
「自分としてもシーズン前半はだめだめだった分、後半夏の強化練習を機に調子が上がってきたことを認められ選んでもらえてうれしかったです。しかし、12人の出走メンバーに入るにはあと少し力不足だったのかなと思います」
――今後はどのような練習を積んでいこうと考えていますか。
「ようやく大会や記録会もあるようになって、まずは目の前の大会に一つずつ集中して取り組んでいきたいです。なので、エントリーメンバーに入っている全日本に向けて練習しようと思います」
――全日本に向けて、具体的に練習で意識しようとしていることはありますか。
「いかに大事な練習で外さず余裕を持ってできるかが主要メンバーになるカギだと思っているので、一つ一つの練習をしっかりやっていきたいです」
――同じくエントリーメンバーに選ばれた甲斐選手とは何かお話はされましたか。
「『正直エントリーに選ばれたからには走りたかったね』という話はしました」
――今後の意気込みをお願いします。
「今回は予選会を走ることができなくて、自分は今までのことを含めて部内競争で負けたことがなく初めて挫折を味わったというか、苦い思いをしました。その経験を生かしてこれからは駅伝のメンバーにしっかり入っていけるような力をつけていけたらなと思います。また、明治大学の主力にならないといけないと自負しているので1年生のうちから上級生に食らいついていきたいです」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
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