
(55)箱根駅伝予選会事後インタビュー③/小澤大輝、児玉真輝
スタートの号砲を待つ選手たちを、張り詰めた空気が覆う。そこでは風が強く吹いていた。秋晴れの空の下、第98回東京箱根間往復大学駅伝予選会(以下、予選会)が行われた。41の参加校から箱根駅伝(以下、箱根)に進めるのはたった10校。数秒の差が箱根への運命を分ける過酷な戦いだ。そんな中、明大は見事総合1位通過。順当な結果だと言われる裏には、アクシデントやそれぞれの箱根路にかける想いがあった。1年の幕開けに欠かせない大舞台、そのスタートラインに立った選手たちの声を聞いた。
第3回は小澤大輝(政経3=韮山)、児玉真輝(文2=鎌倉学園)のインタビューです。(この取材は10月23日に電話で行われたものです)
小澤
――今日の試合はいかがでしたか。
「予選を1位で通過することができてほっとしています」
――合宿取材では集団走になるという話が出ていましたが、実際には単独走がメインでした。特に集団走の指示は出ていなかったのですか。
「夏が始まる前などは佑樹さん(山本駅伝監督)から全員が一つの集団で走るという形で言われていたのですが、コースのことなどを考えた結果集団走より個人で走ったほうがトータルのタイムが良くなるという事でそういう形になったと思います」
――1年時に出走した時と比較してどういった変化がありましたか。
「1年生の時は先輩の作る集団に付かせていただいて最後に上げるという感じだったのですが、今年度はもう自分の走りができたというか、先頭集団で勝負できたっていうのが自分にとってプラスだったのではないかなと思います」
――チーム内7位は悔しさの残る結果でもあったという感じですかね。
「そうですね。3位を目標にしていたので7位というのは少し悔しさの残る点かなと思います」
――今後への意気込みをお願いします。
「まず全日本大学駅伝ではシード獲得というのを目標に掲げてその後の箱根では今より一段階上の力をつけて総合5位以内に入れるように努力していきたいと思います」
――ありがとうございました。
児玉
――今日走り終わってみていかがでしたか。
「しっかり自分の予想していたレース通りにレースを進めることができたのでそこは良かったかなと思います」
――レース展開と位置取りはいかがでしたか。
「元々の作戦通り、日本人2位集団の中や後ろ辺りで風を受けないようにしながら、走っていました」
――天候はどうでしたか。
「少し日差しが強かったので、少し体感温度が高かったのと、風がまあまあ強かったので、そこは少し嫌な部分ではありました。暑さに関しては途中給水を取ったり、帽子とかサングラスをして対策しました。風に関してもさっき言った通り集団の中に隠れて走っていたので、しっかり対応できたと思います」
――自己ベストが出ました。
「天候によって左右されすぎるので、タイムは意識していませんでした。序盤から速いペースでもなかったですし、途中もタイム気にせず走っていて、走り終わってから時計見てみたら、1時間3分を切れていそうだったので、今日の条件にしては思ったより走れたという印象です」
――今日のレースに点数をつけるならいくつになりますか。
「点数で言うなら95点くらいですかね。ほぼ完璧なレースというか、レース展開も理想通りにいきましたし、久しぶりのレースにしてはしっかり走れたので、95点です」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
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