(53)箱根駅伝予選会事後インタビュー①/漆畑瑠人、尾﨑健斗

2021.10.26

 スタートの号砲を待つ選手たちを、張り詰めた空気が覆う。そこでは風が強く吹いていた。秋晴れの空の下、第98回東京箱根間往復大学駅伝予選会(以下、予選会)が行われた。41の参加校から箱根駅伝(以下、箱根)に進めるのはたった10校。数秒の差が箱根への運命を分ける過酷な戦いだ。そんな中、明大は見事総合1位通過。順当な結果だと言われる裏には、アクシデントやそれぞれの箱根路にかける想いがあった。1年の幕開けに欠かせない大舞台、そのスタートラインに立った選手たちの声を聞いた。

 

 第1回は漆畑瑠人(文3=鹿児島城西)、尾﨑健斗(商1=浜松商)のインタビューです。(この取材は10月23日に電話で行われたものです)

 

漆畑

――今日のレースの振り返りをお願いします。

 「チームの11番目で総合のタイムにすら入れないという結果だったので、とても悔しいというか情けない気持ちでいっぱいです」

 

――チームの成績についてはいかがですか。

 「すごく助けられたという一言です。上級生の3、4年生が頑張ってトップ通過という形になったのでうれしい気持ちもあるのですが、自分の成績が良くなかったのでうれしさと悔しい気持ちが両方という感じです」

 

――具体的に狙っていたタイムはありましたか。

 「タイムとしてはコンディションが良かったら63分切りということを目標にしていたのですが、風と強い日差しにうまく対応することができませんでした。後半は少し脱水気味になってしまい体が思うように動かず、自分の走りができなかったですね」

 

――今後に向けての意気込みをお願いします。

 「今日のような走りをしていてはチームの戦力にもなりませんし、上がっていくにはこれから自分が結果を残さないといけないと思います。今日見つかった課題をしっかりと克服し主力として戦っていけるように頑張っていきたいです」

 

――ありがとうございました。

 

尾﨑

――今日のレースを振り返っていただけますか。

 「今日は自分の力のなさを突きつけられたレースでした」

 

――具体的なレースプランはありましたか。

 「ずっと同じ3分ペースで集団の流れに乗っていけたらと思っていました。実際は後ろの方からのスタートとなってしまい、最後までずっと前を追いかける展開となりました。精神的余裕がない状態でのレースになり、走りにもそれがつながってしまったという感じです」

 

――初めてのハーフマラソンは感想を持たれましたか。

 「やはりまだまだ力不足だなというのはあって、15キロ以降足がきつくなりペースダウンしてしまいました。それに比べて先輩たちは15キロからペースが上がって、最後もスパートをかけていたので差が出ているなと感じました。それを克服するためにはとにかく練習をするしかないと思います」

 

――チーム10番目のタイムでチームに貢献する走りができましたが、どう思われますか。

 「今回10番ということで最低限チームの結果に貢献できたことはとても良かったと思っています。悔しい部分も多いのですが、入学当初からケガが続いていてなかなかチームの練習にも混ざれない中、今日このようにチームに貢献できて良い収穫を得られました」

 

――箱根に向けて取り組むことは何かありますか。

 「あまり特別なことはせず、今までやってきた練習の量と質をここからどんどん増やしていって、箱根では今日以上の力を付けた状態で納得のいく走りをしていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[競走部担当一同]