
(52)箱根駅伝予選会直前インタビュー⑧/山本佑樹駅伝監督
箱根駅伝予選会(以下、予選会)が目前に迫っている。もう一度箱根路へ行き、昨年度の雪辱を果たすため、越えなければならない壁である。決して明大の下馬評は悪くない。しかし、かつて名門と言われた大学がいとも簡単に本選出場を逃す、それが予選会だ。そんな予選会に紫紺を背負った14人のランナーたちはどのように立ち向かうのか。紫紺の襷を箱根路へ。男たちの挑戦が始まる。
第8回は山本佑樹駅伝監督のインタビューです。(この取材は10月18日に電話で行われたものです)
――現在の心境はいかがでしょうか。
「いよいよという感じで残りは1週間なくて、最後あとは調整なので体調不良とかそういうのがないように落ち着いている感じです」
――チームの調子はいかがでしょうか。
「昨日最後の大詰めの練習をしたのですが、気温も下がって選手の状態も上回ってきたということで、調子としては予定通りというかいい感じできているかなと思います」
――その中で調子が良いと思われる選手は誰でしょうか。
「キャプテンの鈴木聖人(政経4=水城)は本当に普段通りというか順調にきていて、特にいいのは4年生の橋本(大輝・営4=須磨学園)と2年生の児玉(真輝・文2=鎌倉学園)。その辺は体調が一気に上がってきているような感じがして、特に橋本は最後の年になるので結果を出してほしいなと思います」
――走るメンバーは大詰めにはなってきましたか。
「そうですね。水曜日に本当に最後の調整練習があるので、そこで動きを見てという感じになるとは思います。14人みんな順調にきているので、よっぽど体調が悪いとかそういうのがない限りでは少し悩むかなと思います。20キロという距離はごまかしが利かないので、直前の調子もそうですけどこれまでの積み重ねを見て選びたいと思います」
――そもそも選ばれた14人はどのように決めましたか。
「エントリーの段階で状態がいい選手と夏から練習を継続している選手というところで選んだのが14人になっている感じです。そこから外れた選手なんかは夏思うようにできていなかったりとか、直前になって状態が上がっていないところですね」
――3年生はチームの主力を担っていますがその中でも特に期待していたり調子が良い選手はいますか。
「櫛田(佳希・政経3=学校法人石川)は本当に鈴木聖人、手嶋(杏丞・情コミ4=宮崎日大)と同じように安定感抜群で、外すこともないので彼は力通り発揮してほしいです。あとは小澤(大輝・政経3=韮山)が3年になってから力を付けてきたので彼がどこまでの走りをするのかというのは楽しみですね」
――1年生の中で3人を選んだ理由は何でしょうか。
「まず一番は夏の練習の消化率ということで他の1年生よりも抜けていたなと。高校時代(5000メートル)13分台で走っていたとかというのは全く関係なしに夏の消化率で選んだ感じです」
――予選会から全日本大学駅伝(以下、全日本)と2年前と同じ流れですが、気を付けていることはありますか。
「特に正直なところ(全日本は)予選会に全力で向き合ってそのあとになるのですが、選手には予選会やって2週間空けて全日本というイメージはさせているので。特別予選会の後だから疲労があってきついというのは持たないように、全日本の目標はあくまでシード権獲得で、予選通過と全日本のシードをみんなで取ろうというところで、そこら辺は問題ないかなと思います」
――全日本のメンバーは予選会の走りが影響してきますか。
「そうですね、予選会の出来とその後の疲労度とかもろもろ考慮した上で全日本の最終的なメンバーを決めていきたいと思います」
――最後に予選会の意気込みをお願いします。
「ハーフのレースということでそこでしっかり自己ベストを出して、とにかく予選を通過して本戦につなげるということで、予選通過は必須条件で頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
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