
(48)箱根駅伝予選会直前インタビュー④/漆畑瑠人、杉彩文海
箱根駅伝予選会(以下、予選会)が目前に迫っている。もう一度箱根路へ行き、昨年度の雪辱を果たすため、越えなければならない壁である。決して明大の下馬評は悪くない。しかし、かつて名門と言われた大学がいとも簡単に本選出場を逃す、それが予選会だ。そんな予選会に紫紺を背負った14人のランナーたちはどのように立ち向かうのか。紫紺の襷を箱根路へ。男たちの挑戦が始まる。
第4回は漆畑瑠人(文3=鹿児島城西)、杉彩文海(文2=鳥栖工)のインタビューです。(この取材は10月19日に電話で行われたものです)
漆畑
――予選会まで残り1週間となりましたが心境はいかがでしょうか。
「これまで夏の練習をやってきて、これからは自分たちの駅伝シーズンが始まるという気持ちでワクワクしています」
――チーム内でのご自身の役割は何だと思いますか。
「監督からは『漆畑が走れないとチームが上がっていかない』と発破を掛けられています。自分もそう思いますし、ボーダーの選手ではなくて主力として走っていかないといけないという自覚はあるので、チームの上位で走り切らないといけないなと思っています」
――ご自身の強みはどこですか。
「スピードが自分の持ち味ですし、ラストスパートには自信があるので、きつい所でいかに粘って得意のラストスパートをかけられるかがカギだと思っています」
――今大会は3年生が一番多くエントリーされていますが、周りから刺激を受けることはありますか。
「今年度の箱根駅伝も3年生が主要な区間を走っていて、主力として3年生のエントリーの数が多いということで、刺激をもらっていますし負けたくないなという気持ちが一番強いです」
――具体的に勝負どころはどこになると思いますか。
「やはり15キロ以降の1秒が大事になってくると思うので、15キロ以降の走りというのを意識して粘っていきたいなと思っています」
――今大会に向けての意気込みをお願いします。
「昨年度全日本大学駅伝、箱根駅伝とエントリーされて走ることができなくて、やはり今年度はその悔しさをぶつける年でもあると思うので、強い気持ちを持って上位で走ってチームに貢献したいと思います」
――ありがとうございました。
杉
――予選会が近づいていますがプレッシャーは感じていますか。
「そうですね。まだハーフのレースに一度しか出たことがなくて、ハーフという距離自体にまだ慣れていないというのと、予選会は独特なレースだと思うのでそういう意味でもプレッシャーは結構感じています」
――現在意識して練習していることはありますか。
「ハーフに向けての練習は他のレースと比べても距離の長いレースになるので、しっかりと普段の練習から距離を伸ばし、長い距離に慣れるということを意識して練習しています」
――チーム内で自分が求められていることは何だと思いますか。
「自分は結構チームの中では中間というか下の方だとは思うので、上級生やエースといった主力と呼ばれる人たちがタイムを稼いでいく中で、自分はどれだけ持ちこたえられるかだと思います。粘って少しでもチームの底を上げられるような走りが求められていると思います」
――個人で目標としている順位とチームの目標順位はありますか。
「個人としてはやはり50番以内というのを自分の中の一つの目標にしています。チームは最低でも予選会通過が目標で、やはり欲を言うというか一番目標として高くあるのはトップ通過なのかなと思います」
――最後に予選会への意気込みをお願いします。
「予選会は何が起きるか分からないのとやはり悪条件での走りが想定されるので、どういう状況になっても最低限まとめる走りができるように、準備に準備を重ねて普段以上の心構えを持ってレースに臨みたいと思います」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
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