(34)日本インカレ事後インタビュー⑥/園原健弘総合監督

2021.09.23

 短距離陣は今年度最後の大きな大会となる日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。表彰台へ上った選手もいれば、結果が振るわなかった選手も。特に石川雅也主将(法4=新居浜東)ら4年生は悔しい思いを味わった。ここで得た経験を来年度へ生かすために。下級生たちの挑戦が始まった。

 

 第6回は園原健弘総合監督のインタビューです。

 

――今大会の総括をお願いします。

 「合格点を十分に与えられる内容じゃないですかね。明大新が二つ出たので。今年度の夏合宿もできない、グラウンドも改修が入っていて練習場所もままならない中で、非常に戦前の予想よりは頑張ってくれたという感じで、本当に十分な内容だったと思いますね」

 

――短距離陣の活躍はいかがでしたか

 「明大記録だけでなく、21秒切って20秒台に入ったりと、4継も40秒台切って39秒台に入った。そういったところが単純な明大新だけでなく、やはり日本のトップレベルにキャッチアップするためには必要な数字なので、そういうところも上が見えてきたというほどではないけれど、追い上げられる体制になったぞという意味ではいいタイムだったと思いますね」

 

――この記録が今後競走部にもたらしてくれるものは何ですか。

 「競走部のメンバーもよし自分たちもやれるぞという気持ちになったのと、学外に対して、陸上界に対して明治も短距離本格的に強化しているんだなということで、やはり高校生あたりから明治に行って競技続けるのも選択肢ということが入ってくるので、そういった意味でいい選手を獲得できるのも高まるしね」

 

――短距離の4年生選手についてはいかがですか。

 「短距離は、渡邉高博コーチが明治に来てくれて今の4年生から勧誘が始まったので。だから彼ら4年生は高博コーチが育て始めた1期生で、全日本まで入賞するレベル、リレーも明大新までつくるレベルという基礎固めのレベルまでやってくれたので。あとは着実にしっかり明治の中には駅伝が強い、それから競歩も強い、もう1種目短距離のリレーや100メートル、4継、マイルというのが明治の得意種目だと言われるような、輝きを、固有名詞になるくらいのところまで持っていきたいと思うので。そういった意味で彼ら4年生の頑張りには本当に感謝したいと思いますね」

 

――1万メートルWに出場した3選手に期待することはありますか。

 「もちろん個人の記録は競歩は世界に出てなんぼという評価のされ方なので、日本の関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)で勝とうが国内の日本インカレで勝とうが評価される世界じゃないことは彼らも分かっているので。やはり日の丸をしっかりつけられるような、主戦場はトラックじゃなくて20キロなので、日本選手権でしっかり国内のトップレベルに食い込めるような記録を出すことが大事なので。あくまでももちろん学生レベルでは日本インカレ、関東インカレで1万メートルがあるけど、競技のベースは20キロに置いてほしいので、さらに言えば来年度の関東インカレ1部残留には競歩ワンツースリー必須と言っていますから。だから古賀(友太・商4=大牟田)が抜けた後、濱西(諒・文3=履正社)は優勝するめどが立っているけど、2、3位は相当頑張ってもらわないと届かないので、この冬頑張ってほしいなと思いますね」

 

――予選会に向けてはいかがですか。

 「箱根駅伝予選会では順位は関係なく、通過は必須なので、必ず通過するそれだけですね。本戦では結果を求めますけど、予選会に関してはとにかく必ず通過する。アクシデントがあったから通過できないは言い訳にならないので。ある程度こんなアクシデントが起こるだろうということを想定しつつ、そういったことを全部踏まえてしっかり準備して通過する。まずは最低限の目標としてしっかり通過するそれだけですね。その準備はしっかりできていると思います」

 

――ありがとうございました。

[競走部担当一同]