
(30)日本インカレ事後インタビュー②/石井あや、橋元優成、村松璃久
短距離陣は今年度最後の大きな大会となる日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。表彰台へ上った選手もいれば、結果が振るわなかった選手も。特に石川雅也主将(法4=新居浜東)ら4年生は悔しい思いを味わった。ここで得た経験を来年度へ生かすために。下級生たちの挑戦が始まった。
第2回は短距離部門・石井あや(文4=桐蔭学園)、橋元優成(法4=川薩清修館)、村松璃久(政経4=明大明治)のインタビューです。
石井
――レースを終えてみて今の感想はいかがですか。
「やりたいことはできなかったなというところで残念だったなというのと、今回同じ組に同じ神奈川県出身の友人が出ていてその子と1年ぶりに同じレースで走れたというところは楽しかったなという気持ちが混ざっている感じです」
――女子選手が日本インカレに出ることで今後明大に入ってくる女子選手に何か残せたらと以前話されていましたが終わってみて思うことはありますか。
「これだから一般生はダメだと言われるようなことを残してしまったなというところが非常に心残りです。私たちが一般生として入る時に長距離部門とかからは一般生で実績のない短距離選手が入ると『こんなの入れていいの』という空気が出るんですよ。それがつらくて、退部しようかなと思うところもかなりありました。部内の空気に苦しんでいた、ガラスの天井があるというふうにずっと感じていたので。後輩たちにそれを味わせないために私は走りたかったのですが、これでは後輩たちには日本インカレに出られることまでしか残せないなと。本当は日本インカレに出て一般生でも活躍できるというものを残したかったので、目的を達成できたかは4割くらいかなと思います」
――大きな大会はこれで最後ですがいかがですか。
「まだ終わったなという実感はなくてこの後明大の人たちがたくさん出るからというのもありますけれども。もったいなかったなという、本当に楽しかったしみんなと一緒に大きい大会に出られて、そこに行くまでの流れや、部として日本インカレという目標に向かって動くことの中に自分が参加できているということが本当にうれしかったし、終わってしまうということが本当に残念です。まだまだやりたかったなという気持ちでいますね」
――ありがとうございました。
橋元
――日本インカレが終わりました。現在の心境はいかがですか。
「正直なところ最後の日本インカレで結果を出せず悔しかったです。しかし、今の自分の持っている力は出し切れました」
――レース後にマイルメンバーとはどんなお話をされましたか。
「もう少しいけたとメンバー全員が口にしていました。決勝を本気で狙っていただけに悔しいですが、決勝を狙えるほどチームが成長してきた証だと思っています」
――明大での4年間はいかがでしたか。
「苦しい4年間でした。1、2年次はなかなか思うような走りができず、3年次はケガとコロナの影響でほぼ練習が積めない日々でした。それでも4年次は自己ベストを大きく更新し、いろいろな大会で少しは活躍できたのではないかなと思っています。しかし全国入賞できなかったのは本当に悔しいです。苦しさが多い4年間でしたが多くの人に支えてもらいました。明大の競走部で陸上競技ができて幸せでした」
――後輩にこれから期待することは何ですか。
「まずは関東学生対校選手権で1部残留を何としてでも死守してほしいです。本当に才能にあふれた選手ばかりだと思っているので、多くの選手が日本選手権や日本インカレなどの高いレベルで戦っている姿をぜひ見たいですね」
――ありがとうございました。
村松
――今日はどのような気持ちでレースに臨まれましたか。
「個人的には昨日4継で決勝に行くことができなかったので、マイルで人生最後となるリレーだったのでマイルで決勝に残りたいなという気持ちで臨みました」
――最後の日本インカレに出場されていかがでしたか。
「全国大会というのは自分の中で大きな意味を持つ大会ですし、そこで決勝に残ること、決勝で戦うことをずっとイメージして練習してきたので終わってみて悔しい思いはありつつもこれを機にまた違うところで成長できるようにこの経験を生かしていければと思います」
――チームは予選敗退となってしまいましたがいかがですか。
「チームとしても全体を見て力不足だなと思います。個人的には個人の面で力不足かつ練習不足だったところが否めないので後悔が多いレースなのかなと思います」
――4年間の競技を振り返ってみていかがですか。
「100点満点とはいかないかもしれませんが、自分自身元々競走部の中では底辺の実力のところから始めて今では両リレーのメンバーとして戦うことができたというところも含めて、そういった自分自身の目標とそれに対する挑戦への考え方は間違っていなかったのかなと思います」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
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