
(12)後期リーグ戦開幕直前 FW佐藤恵インタビュー
3連覇へ、混戦の関東を突き進む。8月1日より開幕する第95回関東大学1部後期リーグ戦。前期最終節となった第11節終了時点で明大は暫定1位と、栄冠へ向け順調な滑り出しとなった。それでも勝ち点6差で6チームが首位の座をうかがうなど、過去に例を見ないほどの大接戦となっている。混戦を抜け出し、王者の意地を見せるため、絶対に負けられない戦いが幕を開ける。
今回は持ち前の推進力で相手ゴールを脅かすFW佐藤恵允(文2=実践学園)のインタビューをお届けします。
(この取材は7月24日にオンラインで行われたものです)
――前期リーグ戦を振り返っていかがですか。
「チームとしてはいいスタートを切れたと思いますが、そこから未勝利が続いて、自分自身も結果を出すことができずに過ぎていってしまいました。前期試合をしていて思ったのが、試合をやっていくにつれてプレースタイルなどを研究されていたということで、そこは自分のレベルアップもそうですし、チームとしても戦い方の幅を広げていけば、後期も勝ち続けることができるのではないのかと感じています。自分のプレーに関しては、前期で3得点しか取れてないので、チームを勝たせるためには自分であったり、前線の選手が得点を決めて勝利する必要があると思うので、そこは自分も含めて、チームを勝たせるような得点を取れるように頑張りたいです」
――「アミノバイタル®」カップを振り返っていかがですか。
「1回戦は厳しい形でなんとか勝利することができて、みんなで東洋戦も難しくなるであろうという話はしていましたが、結局最初から最後まで自分たちのサッカーができずに終わってしまったなという感じがありました。優勝であったり、総理大臣杯出場への権利を獲得するという目標があった中で負けてしまったのはチームとしても自分としても残念なことではあります。負けて下を向くのではなくて前を向く必要があると思うので、そこはチームとしても反省しつつ、悔しさを忘れないように前を向いて、後期と全日本大学選手権に向けてやっています」
――後期リーグ戦に向けての課題はありますか。
「自分個人としては、前期で得点が少なかったというところで、後期研究されることもあると思いますが、それを上回るような力で相手を構えるのではなくチャレンジャー精神を持って挑んでいきたいです。最近はサイドで出場しているので、そこで求められていることというのを自分の中で落とし込んで、試合で体現してチームの勝利に貢献したいです。得点を決めることが一番チームの勝利に直結することだと思うので、まずそこを考えて、そこから逆算してプレーを詰め直したらいいかなと思っています」
――2年生ながら活躍されていますが、栗田大輔監督から何か言われていることはありますか。
「いつも言われているのは、自分の目指すべきところを考えてプレーするということです。〝明治から世界へ〟というのが考えとしてあり、栗田監督はいつもそのプレーが世界で通用するのかなどの声掛けをしてくださっているので、目の前の相手に勝つこともですが、自分が目指しているのはどこなのかというのを考えて高い基準でやるようにといつも言われています。高い基準でやるためにどういうプレーをしたらいいかアドバイスを受けて、自分で落とし込んで、どういうプレーが高いレベルで通用するかを考えながらやるように言われています」
――求められるものも大きいと思いますがプレッシャーはありますか。
「正直プレッシャーはあります。2年生として、アミノでは9番という素晴らしい番号をいただけましたが、東洋戦は自分が決めていたら勝てた試合だったので、負けたのは自分の責任ですし、そこで勝たせられなかったのは自分の力不足だと思います。明大で背番号をもらうというのは大きな意味があるのでプレッシャーは感じていますが、そのプレッシャーに負けているようでは甘いと思います。練習からプレッシャーをはねのけるような積み重ねをすることが大事かなと思います」
――これから始まる後期リーグ戦に向けての意気込みをお願いします。
「すでに2冠を落とし、タイトルを一つも取れていないので、まずは関東リーグ優勝に向けて、今は首位ですけど1回負けたら混戦になってしまうので、まずは初戦の立正大戦からいいスタートを切って、全勝する勢いで明大の強さを見せつけたいなと思っています。背番号をもらえていない選手や明大を支えてくださっている方々のためにも、勇気と感動を与えられるようなプレーをして、明大を体現してプレーする必要があると思います。後期は難しい戦いになると思いますが、研究される中でもそれを上回るプレーをしていければ勝利につながると思うので、そこは日々の練習から積み上げていきたいです」
――ありがとうございました。
[萩原亜依]
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