
(22)事後インタビュー 手嶋杏丞/日本選手権
日本最高峰の舞台である日本選手権。東京五輪代表の座を懸けて、日本のトップアスリートたちが集結した。明大からは5000メートル決勝に鈴木聖人(政経4=水城)と手嶋杏丞(情コミ4=宮崎日大)が出場。鈴木は終始安定した走りを見せるも、勝負強さに欠けた。手嶋は序盤から果敢に攻め、一時2位に浮上するも、後半失速。初めての日本選手権は2人にとって悔しい大会となった。
そこで、今回は手嶋選手の声をお届けする。
(この取材は6月24日に行われたものです)
◆6・24 第105回日本選手権(ヤンマースタジアム長居)
▼男子5000メートル決勝
19位 手嶋 13分55秒56
――今の感想をお願いします。
「今の感想としましてはまず一言目では悔しいという気持ちでいっぱいでレース内容としては入賞を目標にしていて。それで今回は結構攻めたレースをしたのですが、後半持たなくて、入賞圏外、入賞から程遠い結果になってしまったので本当に悔しいという言葉に尽きます」
――途中で2位まで浮上する展開もありましたが、それはプラン通りでしたか。
「プランとしては旭化成の相澤さんの後ろを走ろうと思ったのですが、途中でその時はまだ気持ちに余裕があったので2000(メートル)くらいでは。その時に遠藤日向さん(住友電工)が前に出たのでそれに付いていこうと思って付いていったら少し足が止まったというか動かなくなったので付いていくかいかないかは難しい判断という感じでしたね」
――ご自身では今回のレースでは積極的に攻めることができたと思いますか。
「そうですね。ここ最近は攻めたレースはあまりしていなくて忘れかけていたのですが、今回のレースで攻めの走りを思い出してもっと上を目指していけたらいいなと思います」
――今日の走りに点数をつけるなら何点ですか。
「2、30点くらいですかね」
――今回は初めての日本選手権で大きな公式戦でした。
「大舞台で攻めのレースができたというのはいい経験になったのですが、その分勝負が全くできなかったという部分を感じることができたのでもっと強くなってまた挑戦したいなという気持ちになったので今回のレースはいい経験になりました」
――先日の世田谷競技会で3000メートルに出られていましたが、レース前の調整という部分ではいかがでしたか。
「調整ではいつも通りの感覚だったので今回もある程度、まとめられると思ったのですが、佑樹さん(山本駅伝監督)からも終わった後に3000(メートル)が走れちゃった分、疲労が残ったのではないかという一つの原因というか、そういうのもあるのではないかと言われたので普通に力がないという部分もありましたが、そこの合わせ方というのも上を目指すには必要だなと思うので調整の部分でも気に掛けていきたいと思います」
――佑樹さんとは他にどんなことを話しましたか。
「もっと上のレベルになると13分30秒台は安定して出していかなければいけないと言っていたのでそのレベルを目指すのとこれが最後じゃないのでまだ駅伝もありますし先もあるのでそれを今回のレースで落ち込まずに次に意識していこうという話をされました」
――鈴木選手も一緒にレースに出られましたがいかがでしたか。
「そうですね、鈴木と走るというのは良かったのですが、まあ鈴木も自分ももっと上のレベルで戦いたかったという気持ちがあったのでどちらも一緒にダウンをしている時もずっと悔しいという気持ちでそういう話が多かったです」
――今後夏合宿もあると思いますが、どのようなところに力を入れていきたいですか。
「やはりスピードはついてきたのであとはスタミナをつけるだけだと思うのでまずは走り込みをしっかりとやって今後は予選会もあるので予選会、箱根駅伝に向けて夏合宿でしっかりと距離を踏んでスタミナをつけていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[出口千乃]
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