
(25)「全ての人に感謝しかない」田中澄憲前監督 記者会見インタビュー
6月4日、アカデミーコモンにおいて、明大ラグビー部神鳥裕之新監督(平9営卒)の就任会見が行われた。今回は出席者で、退任された田中澄憲前監督(平10文卒)の会見での声をお届けする。
【冒頭のあいさつ】
「皆さんこんにちは、明治大学の前監督の田中です。ヘッドコーチ1年、監督3年の計4年間でしたが、まずは4年間支えていただいた大学関係者の皆さん、OB会、4年前に快く明治大学に送り出してくれたサントリーの会社に本当に感謝したいなと思います。3年前も記者会見をやらせてもらいましたが、本当に3年間あっという間で、早かったなと思います。監督になる時に、自分の中で大きく二つの目標を自分の中で掲げて取り組んできました。一つは大学日本一を取り戻すということ、もう一つは常に大学日本一を争える場所にいるチームをつくるということを自分に課して取り組んできました。総じて、それを通じてもう一度学生が明治大学ラグビーはどこにいなければいけないのか、どういうチームでいなければいけないのか。そういったプライドを取り戻してほしいと思って取り組んできました。本当は3年間毎年のように優勝したかったですが、日本一もでき優勝争いもできたので、自分としては最低限の仕事を達成できたかなと思っています。これから神鳥新監督の体制が6月1日から始まっていますが、またそれをさらに進化させてくれるのではないかと思います。私と全く違うタイプのアプローチの仕方をされる、学生にすごく寄り添ってもらえると思いますし、僕の時よりももっと相談しやすいのではないかなと思っています。そういった意味で明治大学ラグビーは違うフェーズにきていて、チームの変わっていく姿をOBとして見守っていく楽しみがあります。本当に4年間私としては大変な時間でしたが、非常に濃密でこれからの自分の一生の財産になるような時間を頂いたと思っているので、本当に全ての人に感謝しかないなと思っています。本当に改めて皆さんありがとうございました」
【質疑応答】
――優勝争いに常に参加するために大切なことを教えてください。
「本気で日本一になるという、目標を達成する意思があるかどうかだと思います。その意思というのは学生だけではなくて、こちらがしっかりと道のり、地図を見せてあげてサポートをすることです。1番は学生の日本一になりたいという意思があるかどうかだと思います」
――印象に残っていることを教えてください。
「毎日学生と一緒にいることが多かったので、そういった意味で濃密に話をさせてもらいました。1番の思い出というより、勝ったときより負けたとき、悔しかったことが印象に残っています。良いことよりも悪いことをどう良い方向に導いていくのか、どう対策をしていくのか。そちらの方に労力を注いだので、そういったことの方が、思い出に残っています。あまり具体的なことは言えませんが、学生なので、いろいろありました(笑)」
――寂しさはありますか。
「そういった思いはなかったですが、最後の日にたくさんの学生があいさつをしに来てくれて、スタッフもみんなあいさつに来てくれました。一人一人と言葉を交わしていくうちに実感をしたというのはありますが、元々自分が決めて、神鳥さんを指名したので、それよりもむしろ神鳥さんに頑張ってほしいという思い、これからこのチームへの期待や楽しみの方が大きいです」
――今後の予定を教えてください。
「サントリーに戻ります。元々いた部署がありまして、そこの部署が新しくスポーツ事業推進部という名前に変わりました。これからどういった役割で携われるのかは決まっていませんが、チームに携わることは間違いないと思っています」
ーーありがとうございました。
[ラグビー部担当一同]
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