(20)新進気鋭〜ルーキー特集2021〜 田中翔太朗「まずは体づくりと体力をつける」

2021.06.02

 新世代、ここに見参。新しくラグビー部の門をたたいた23人の若人たち。近い将来、1月の国立競技場に歓喜の声をとどろかせることだろう。本企画では、そんな彼らに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。5月20日より連日連載していく。(写真は本人提供です)

 

 第14回は田中翔太朗(政経1=長崎北陽台)のインタビューをお送りします。(この取材は5月14日に行われたものです)

 

ーー明大に進学した理由を教えてください。

 「自分が中学生の時、箸本(龍雅)さん(令3商卒・現サントリーサンゴリアス)の出ていた花園を見て憧れて、明治大学に行っても活躍されていたので、自分も同じ大学でラグビーをしてみたいと思ったからです。北陽台の先輩も多くプレーしているというのもあって、自分もかっこいい先輩たちと並んでラグビーをしたいなというのが選んだ理由です」

 

ーー高校時代を振り返っていかがですか。

 「高校時代は常にチャレンジをテーマにやっていました。県の大会でも全国大会でもチャレンジを忘れずにラグビーをしていました。一番つらかった練習は花園の県予選前になるといつも北陽台ではFWを強化するために、週に1回ものすごくきついコンタクト練習をしたことです。その日になるのが嫌だったのを思い出します(笑)。花園そのものを振り返ると、ディフェンスや自分の苦手だったことを克服できなかったことが3回戦東海大仰星戦での負けにつながったと思っています。自分の課題はディフェンスだと改めて感じましたし、それを大学では強化したいと思った大会でした」

 

ーー明大には長崎北陽台高出身の先輩も数多くいます。

 「入る前に亀井(茜風)先輩(政経2=長崎北陽台)にいろいろ部の状況や様子を聞いたり、入ってからもかわいがってもらっていますし、駄目なところもしっかりと注意してくださるので、感謝しています。同じ高校の先輩がいるのはとても心強く感じています」

 

ーーどのようなプロップを目指したいですか。

 「明治ではセットプレーであったりスクラムであったり、特に明治はスクラムにこだわっているので、スクラムで相手に負けない体づくりもしなければいけないと思います。プロップという名の通り明治のスクラムの支柱になれればと思います。見習いたい先輩は中村公星(情コミ3=国学院栃木)さんです。ディフェンスに対しても相手にバチバチ前に倒しているというのもありますし、体力があるというのもそうです。ボールキャリーの部分でもしっかり強いキャリーができているので全てにおいて憧れています」

 

ーー大学で改善させたいことはありますか。

 「日常生活でだらしないところがあって、先輩にも迷惑を掛けてしまっているところもあるので、生活の面をしっかり直していきたいと思います。やらなければいけないことをリスト化して改善させています。高校の時よりも時間に厳しくして、アラームを積極的にかけて、なるべく早く行動しようとしています。早起きが苦手なので(笑)」

 

ーー同期の印象はいかがですか。

 「高校時代キャプテンを経験していた人が多くて、頼もしい人が多いです。あとはキャラが濃い気がします。面白いです。特にキャラが濃いと思うのは金昂平(政経1=大阪朝鮮)です。会うまでは静かな感じかなと思っていたのですが、会ってみたらまさに関西人という感じでめちゃめちゃしゃべります(笑)。いつも笑わせてもらっています」

 

ーー入寮していかがですか。

 「一人っ子というのもあって寮生活というのが今までの中で初めてで、先輩たちと毎日過ごせて楽しいというのもあります。団体で動いているので迷惑を掛けてしまったときに、部屋の先輩が注意してくださるので、しっかりしなければいけないと思います」

 

ーー最後に今年の目標を教えてください。

 「まずは体づくりと体力をつけることです。大学ラグビーに通用する体をつくるというのと、しっかりフィットネスを向上させたいです。今年はまず体づくりをしっかりとして、自分の弱い部分である生活面のところもしっかりと改善できるようにこの1年は徹底したいです」

 

ーーありがとうございました。

 

[内山嶺]

 

◆田中翔太朗(たなか・しょうたろう)政経1、長崎北陽台高、179センチ・102キロ

 好きな食べ物は鶏肉料理全般。日本三大夜景にも数えられている地元・長崎の稲佐山に初めて登ったのは実は高校生の卒業式の日だそうだ。