(15)新進気鋭〜ルーキー特集2021〜 倉島昂大「高校ラグビーと比べて二段階くらい上です」

2021.05.29

 新世代、ここに見参。新しくラグビー部の門をたたいた23人の若人たち。近い将来、1月の国立競技場に歓喜の声をとどろかせることだろう。本企画では、そんな彼らに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。5月20日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

 

 第10回は倉島昂大(営1=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は5月10日に行われたものです)

 

――明大に進学した理由を教えてください。

 「父の勧めです。進学先について高校3年次まで考えていなかったのですが、これからラグビーを続けるとして、あるいはFWとして、どこに進むべきかを考えたときに、明治大学が一番いいのではないのかと言われました」

 

――プレー面での自分の強みを教えてください。

 「ボールキャリーとフィジカルの強さを自分の強さにしています」

 

――高校2年次に初めて優勝を経験されましたが、いかがでしたか。

 「5月くらいに試合中に肩の脱臼をしてしまい、手術をしたので、3ヶ月くらいリハビリなどをしました。それでも、そこから頑張ってリザーブとして出させてもらいました。自分の力でチームに貢献したという感じはしなかったので、素直に喜べない気持ちが大きかったです。3年生になってさらに頑張ろうと思いました」

 

――高校3年次を振り返ってみて、いかがですか。

 「頼れる先輩がいなくなってしまったので、自分も含めみんな戸惑っていました。また、新型コロナウイルスの影響で練習もできず、みんなとも会えなかったりしたため、自主トレーニングの時間が長かったです。みんなと練習を始められたのは夏くらいからでした。年末の大会の開催可否も分からなかったので、不安な状況でした。それでも、チームとしては監督を含めみんなの頑張りもあり、優勝できました」

 

――最後の花園を個人的に振り返っていかがでしたか。

 「2連覇ということをずっと目標としてやってきていたのですが、大会中に僕はまたけがをしてしまい、何試合か出られませんでした。でも、決勝だけは死にそうになりながらスタメンで出させてもらいました。そのため、2年生の優勝とは全然気持ちが違いました。いろいろな人からも『おめでとう!』と言われましたし、世間的にも優勝するということはすごいことなのだと思いました」

 

――優勝メンバーとしての経験は、これからの4年間でも生かされていくと思われますか。

 「そうですね。優勝したという経験を持つ選手は少ないと思います。これからどういった状況でそれが生かせるのかは分からないですが、個人としては絶対つながっていくのではないかと思っています」

 

――大学ラグビーの難しさはありますか。

 「先輩の体つきが高校とは桁違いで、大人じゃないかというような人ばかりです。顔つきも体格も性格も大人で、考え方も高校ラグビーと比べて二段階くらい上です。自分が学年を重ねても、先輩と同じくらいになれるのかという不安が出てくるくらいです」

 

――明大での目標をお願いいたします

 「紫紺のジャージーを着て、チームに貢献することが一番の目標です」

 

――ありがとうございました。

 

[堀之内萌乃、豊澤風香]

 

◆倉島 昂大(くらしま・こうだい)営1、桐蔭学園高、174センチ・106キロ

 最近オフの日に同期と塩焼きそばを作ったそう。美味しかったとのこと