
(13)新進気鋭〜ルーキー特集2021〜 金昂平「トライを決めていきたい」
新世代、ここに見参。新しくラグビー部の門をたたいた23人の若人たち。近い将来、1月の国立競技場に歓喜の声をとどろかせることだろう。本企画では、そんな彼らに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。5月20日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第8回は金昂平(政経1=大阪朝鮮)のインタビューをお送りします。(この取材は5月15日に行われたものです)
――明大に進学した理由を教えてください。
「中学生の頃からずっと憧れていました。他の大学は外国人留学生がいますが、(明大は)外国人留学生がいない中でも日本でトップレベルに強いので、そういうところにひかれて入りました」
――高校3年間を振り返っていかがですか。
「今思えば、あっという間でした。1年生と3年生の時に花園に出ましたが、1年生の時は何もできないまま終わりました。3年生の時は花園に出て自分なりに活躍もできたので、最後にああいう経験ができてよかったです」
――高校3年間でここ伸びたと思うところはありますか。
「中学生までは、独り善がりなプレーをしてそれでいいと思っていました。高校に入って、ラグビーは15人でやるプレーで、ワンチームとよく言うようにチームワークがすごく大切だということを学びました。チームワークや仲間を思いやる気待ちが1番伸びたと思います」
――今までで最も印象に残っている試合を教えてください。
「3年生の花園で流経大柏高と対戦した試合です。最後の20分間はずっとゴール前で守っていたのですが、無観客にもかかわらず応援の力をすごく感じて、そういう体験が初めてだったので記憶に残っています」
――春季大会から紫紺を着て戦っていますが、紫紺をもらったとき、実際どのような気持ちでしたか。
「まさか最初からもらえるとは思っていませんでした。もちろん紫紺をもらう気で大学に来ましたが、実際もらってやはりうれしかったです。100人近く部員がいる部活の代表なので思い切りやろうと思いました」
――自分の強みを教えてください。
「アタックでの一対一での場面です。(春季大会では)まだまだ足りないところも多いですが、自分の強みを出してプレーできているのではないかと思っています」
――向上させたい部分があれば教えてください。
「プレー中に冷静になることです。試合中にどうしても熱くなって周りが見えなくなってしまうことがあります。慣れも必要かもしれませんが、練習で意識してやっています」
――目標としている選手はいますか。
「昨年度卒業された山沢京平(令3政経卒・現パナソニックワイルドナイツ)選手です。全てのプレーを器用にこなせるだけではなく、一つ一つ全てがトップレベルなところを目標としています」
――今後の目標を教えてください。
「まず4年間通して、大きく成長したいです。今年度の目標は、チームの目標が大学選手権王座奪還なので、チームに貢献できるようにトライを決めていきたいです」
――ありがとうございました。
[牛嶋淳太郎、安室帆海]
◆金 昂平(きむ・あんぴょん)政経1、大阪朝鮮高、178センチ・85キロ
最近の楽しみは同部屋の先輩たちと会話をすること。部屋ではよくヒップホップが流れており、「先輩の影響でヒップホップにはまっています」
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