(7)新進気鋭〜ルーキー特集2021〜 秋濱悠太「少しでも早く紫紺のジャージーを着る」

2021.05.21

 新世代、ここに見参。新しくラグビー部の門をたたいた23人の若人たち。近い将来、1月の国立競技場に歓喜の声をとどろかせることだろう。本企画では、そんな彼らに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。5月20日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

 

 第2回は秋濱悠太(商1=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材5月11日に行われたものです)

 

――明大に進学した理由を教えてください。

 「同じ高校の石塚勝己(情コミ2=桐蔭学園)さんに『大学はどこを考えているか』と聞かれたことがきっかけです。中学校からの知り合いで、それが大きかったなというのはあります。(明大の印象で)一番強いのは、FWのスクラムが強いという印象があります。もちろんBKにも優秀な選手が多いですが、明治大学のラグビー部としてはFWの強さが目立つのかなと思います」

 

――ポジションはどこを考えていますか。

 「今はウイングをやらしてもらっていますが、コーチからはセンターもどうかという話をもらっているので、センターとウイングになると思います。やっていた時間はウイングとフルバックが一番長いですが、3年生でセンターをやらせてもらって、センターがボールを持つ回数が一番多いですし、自分の強みの一対一の場面を多くつくれるので、自分的にはやりやすいのかなと思います」

 

――自分の強みを教えてください。

 「高校3年間やってきて、アタックでの一対一のシチュエーションが得意です。花園でも自分の強みとして、チームの勢いを付けられたと思いますし、大学でもそこを伸ばせば自分の1番の強みになると思います。(課題は)基本的なスキルを伸ばさないといけないですが、1番の課題はフィットネスです。ゲーム中のフィットネスの体力が課題なので、練習でどれだけ一回一回全力を出していけるかというのが必要になってくるので、そこを改善するために頑張っていきたいです」

 

――同じ1年生がAチームで活躍しています。

 「最初は悔しいのかなと思いましたが、同じ1年生が試合に出ているのを見ていると、負けないという気持ちより、すごいなという憧れの気持ちが強いです。先輩は同じポジションの選手にどう勝つかをやっていますが、自分は勝つというよりは、自分の強みを出して、その選手を上回ればいいのかなと思っています。他の選手が活躍しているのを見て、嫌な気持ちにはならないです」

 

――高校時代のエピソードを聞かせてください。

 「1番はやはり花園での優勝です。選抜大会を含めいろいろな大会がなくなった中で、不安な気持ちのまま全国大会を迎えました。最初の試合は良い内容ではなく、そこを自分たちのミーティング、合間の練習の準備をしっかりして、チームとして大会中に成長できて、連覇できました。自分はバイスキャプテンとしてあまりチームの力になれなかったですが、チーム全体として成長して優勝することができたことは思い出で、よかったところです」

 

――大学生活はいかがですか。

 「授業はオンデマンドが続いていて、学校に行くことはあまりないですが、取っていた授業が他の学部のラグビー部の人とかぶっていて助かったりしています。一番楽しい授業は体育です(笑)。体育は大学ではないかと思っていたので、体育のバドミントンはいろいろな人と交流できるので、今の楽しみです」

 

――1年生の雰囲気を教えてください。

 「全員で23人いますが、仲が良いと思います。自分は卒業式の関係で、寮に遅れて入りましたが、そのときと比べるとだいぶ仲良くなったのかなと思います。よくオフの日は、青木大輔(法1=明大中野)と吉田輝雅(政経1=東海大相模)でご飯行ったりします」

 

――最後に目標を教えてください。

 「今はAチームとは別に、B、C戦もやっています。その試合の中で自分の強みをどれだけ出していくか、どれだけAチームに食い込めるかが春の目標です。4年間では、少しでも早く紫紺のジャージーを着て、試合に出ることが目標です。チームとしては大学選手権の優勝が目標なので、そこにどれだけ自分が貢献できるかが目標です。将来の夢は日本代表というよりはトップリーグでプレーすることが目標です」

 

――ありがとうございました。

 

[田中佑太、安室帆海]

 

◆秋濱 悠太(あきはま・ゆうた)商1、桐蔭学園高、174センチ・85キロ

 寮での楽しみは同部屋の先輩と映画鑑賞をすること。「部屋4人で電気の部屋を消して、雰囲気を出して見ます(笑)」