
木村卓斗 貪欲に前へ
2年生ながらトップチーム入りを果たしたSB・ボランチの期待のプレイヤー、木村卓斗(政経2=横浜F・マリノスユース)は、高校時代の反省を活かしチームのために戦うことを第一にプレー。持ち味の球際の強さで、明大の勝利に貢献する。
敗北から学ぶ
悔しさから道筋を見いだした。高校3年生になり、迎えた第42回日本クラブユース選手権。この大会は選手たちの進路に大きく関わるため、アピールをしようと個人技ばかりの戦い方に。「チームプレーが全くできていない状態だった」。結果は敗北。痛感したのは、チームのために頑張らなければならないということ。大学生になった今もこの姿勢でプレーし続けている。
新たな環境で
日々の練習、トップチームへの参加が木村を大きく成長させた。自粛期間はトレーナーからのメニューに加えて、坂道ダッシュで心拍数を上げるトレーニング。いつでもトップチームの練習に参加できるように備えていた。「この自粛期間、誰よりも頑張った自信があった」。毎日の積み重ねが実を結んだのは、6月までの自粛期間が明けて2週間後。トップチームの練習に参加することができた。「トップチームに入ることが自分の目標ではない」。木村は前へ突き進む。
今年度は17試合に出場。2年生にして存在感を示した。開幕戦ではこれまでほとんど経験がなかったボランチでスタメン起用。ボランチでの視野の使い方やボールの運び方からSBをしていたときには気付かなかったことに気付けるように。「慣れないポジションで苦戦しているが、それを乗り越えるのが楽しい」。不慣れなポジションにも前向きに取り組む。
更なる高みへ
勝利にはチームで戦うことが不可欠。明大4年間の目標は、リーグ戦の連覇、トーナメント戦の優勝。サッカー選手として大事な姿勢である〝チームのために戦う気持ち〟を第一に。「自分の活躍で今後も明大のサッカー部は強いと思われるように」。木村は躍進する。
[須藤聖広]
◆木村 卓斗(きむら・たくと)政経2、横浜F・マリノスユース。第二外国語はドイツ語を選択。170センチ・68キロ。
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