(70)~highlight~ 山本龍亮「グラウンド内外で関係なく、見本となるプレーヤーとなる」

2020.11.28

 「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。


 第20回は山本龍亮(情コミ4=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は10月19日に行われたものです)


――4年生になってから、これまでの振り返りをお願いします。

 「最初のころは解散となってしまったので、今までだったら試合とかあったものが現実無くなってしまいました。普段自分はオフだと家に帰っちゃうんですけど、外に出られないのでみんなと寮で過ごせたのが良かったです。基本誰とでも仲がいいですけど、最近よく一緒にいるのは山沢(京平・政経4=深谷)君、石川(貴大・政経4=報徳学園)君、小島(昴・法4=明大中野)君です」

 

――チーム内での役割をどう考えていますか。

 「リーダーではないですけど、グラウンド内外で関係なく見本となるプレーヤーになりつつ、リーダー陣をサポートするという感じです。高校時代にはキャプテンもやっていましたし、FWだけでなく全体がいるところでも自分から発信するように心がけています」

 

――4年間で最も印象深い試合を教えてください。

 「昨年の対抗戦の筑波戦です。自分自身初の対抗戦で、スタメンだったので、緊張とか不安とかもありつつも、先輩たちがいろいろサポートしてくれて勝てたので印象深いですね」

 

――4年生はどういう代ですか。

 「いい方向に行けばいい方ですけど、悪い方に向くと、とことん悪くなるっていう極端な学年です。でもすごく雰囲気が良くて、仲が良く楽しい学年です。すごくみんな仲がいいので、最後までちゃんと言いたいこと言い合って、仲良くやっていきたいです」

 

――明大で最も成長できたことはなんですか。

 「自分で自分のことをやるようになりました。身の回りのこともそうですし、後輩とかをあまり使わずに自分でできることはやっています。高校まではいつも母親がやってくれていたので、そこが大きく変わりました」

 

――明大に入ったきっかけを教えてください。

 「お父さんが明治のラグビー部だったっていうのも大きいですし、小中高とずっと一緒に同じスクールでラグビーをしていた祝原(涼介・平31情コミ卒・現サントリーサンゴリアス所属)さんとまたプレーしたいなと思って決めました」

 

――改めて山本選手にとって〝one by one〟とはなんですか。

 「一つ一つっていうのもありますけど、僕が1番思っているのはグラウンド内だけじゃなく、グラウンド外でもそういうことを出来たらいいなと思います。例えばごみが落ちていたらそれを拾って捨てるとか気づいてできることが大事です。それがチームのためになるんじゃないかなと思っています」

 

――残りのシーズンに向けて意気込みをお願いします。

 「まだまだメンバーがどうなるかわからないですけど、とりあえず練習を100パーセントで頑張って試合に出続けられるようにしたいです」

 

――ありがとうございました。

 

 [田中佑太]

 

◆山本 龍亮(やまもと・りゅうすけ)情コミ4、桐蔭学園高、179センチ・94キロ 最近は寮で部員とトランプを楽しんでいる。