
(62)~highlight~ 髙橋広大「2番手じゃいけない、日本一にならなきゃいけないチーム」
「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。
第14回は髙橋広大(情コミ4=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は10月21日に行われたものです)
――明大ラグビー部に入ろうと思った理由を教えてください。
「僕が高3くらいの時は大学王者と言われていた帝京大学が強かったですけど、帝京を倒せるのに一番近いのは明治かなと思ったからです。高校の先輩とかも結構明治に行っていたので、いろいろ話を聞いてすごく環境が良さそうだなと思って選びました」
――4年間を通してプレー面、中身の面で成長できたところはありますか。
「プレー面だと明治のFWって結構前に縦突破するのが特徴だと思いますけど、自分も結構体の強さとか突破力とかが結構成長できたと思います。人間的には、自分で何が今足りてないかっていうのを考えてしっかり努力できる力がついたと思います」
――4年間で辛かったことはありますか。
「大学2年の10月末くらいに膝の大けがをしてしまって、それで8ヶ月くらい離脱してしまいました。その期間がちょっと色々大変でした」
――けがの期間、学んだことはありましたか。
「ラストシーズンで最初試合に出られなかったっていうのは悔しいですけど、チームを客観的に見て今何が足りていないかがわかりました。自分が入ったら何をしていきたいとかイメージはすごく出来ているので、上手くチームにフィット出来たらいいなと思います」
――寮長という役職ですが、チームのために意識してきたことはありますか。
「周りを見るということを意識してきました。あと寮長だと、私生活の面で部員に色々言ったりしなきゃいけません。自分がしっかりやっていないでほかの人に注意したら多分周りも聞かないと思うので、まず自分自身の行動とか私生活の行いを律するようにしました。周りにその姿勢を見せるということも意識してきました」
――今の4年生はどういうチームですか。
「1年生のときから先輩のこと見てきて、4年生になっても後輩を見てきましたけど、多分一番仲が良いと思います。それぞれ個性も強くて、お互いダメなところはダメって言い合えるしすごくいい関係だと思います」
――明大のラグビー部は高橋選手にとってどのような存在ですか。
「二番手ではダメだと思うので、日本一にならなきゃいけない、そういうチームだと思います」
――後半戦に向けて、意気込みをお願いします。
「開幕戦の2日前くらいにけがをしてしまって、前半戦試合に出られませんでした。けがも治ってきて、後半戦は多分出られそうなので、前半戦出られなかった分しっかりチームに貢献したいです。まずは対抗戦優勝して、いいかたちで選手権にいけるように頑張りたいです」
――高橋選手にとって〝one by one〟とは何ですか。
「〝one by one〟とは言っても、色々な意味を含めて考えました。一人一人がやるべきことをやって、結果としてチームでいい方向にいって、一つ一つ試合を勝ち上がっていくということだと思います。去年は最後まですごい上手く行っていたと思いますけど、最後の最後で負けてしまいました。今年も前半戦は全部勝っていますけど、ここから下を見ることなく上をずっと見続けてチームとして最後の日まで成長し続けて一番いい状態で決勝にいきたいと思っています。〝one by one〟っていうのを常に意識して練習なり試合なり臨んでいきたいです」
――ありがとうございました。
[宇野萌香]
◆髙橋 広大(たかはし・こうだい)情コミ4、桐蔭学園、184センチ・100キロ
寮生活で楽しかったことは、試合後にみんなで飲みに行ったり、遊びに行ったこと。
コロナ期間で本を読むようになった。読み始めたら一気に読み切るタイプ。
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