
(61) ~highlight~ 柴大河「日本一を目指してチームに全力で貢献する」
「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。
第13回は柴大河(法4=国学院久我山)のインタビューをお送りします。(この取材は10月22日に行われたものです)
――明大での4年間を振り返っていかがですか。
「とても早かったなという気がします。1、2年生の時は試合に出られなかったですが、3年生になって試合に出られるようになり、いろいろな経験をしました。4年生ではコロナもあってで変則的でありましたが、3年生のときに試合に出た経験を生かしてチームに貢献したいと思い活動してきました」
――どのようにチームに貢献しようと考えていましたか。
「3年生の頃は当時の4年生に頼っていて、プレーでも私生活の面でも4年生に付いていくことが多かったですが、4年生になってからは練習中でも自分から声を出すようにして、私生活でも気づいたことがあれば自分から発信するようにしました」
――4年間で1番印象に残っている試合はどの試合ですか。
「去年の大学選手権の決勝です。自分が試合に出場し、チームも日本一を目指している中で早大に勝てずにとても悔しい思いをしたのでよく覚えています」
――明大に入ったきっかけを教えてください。
「高校の先輩方が代々明大に進学していて、とても良い環境ということを聞いていましたし、自分のポジションもフォワードなので一番成長できると思ったからです」
――入部当初尊敬していた人はいますか。
「同期の龍雅(箸本・商4=東福岡)のラグビーに対する姿勢や私生活でのオンとオフの切り替えを見習いたいなと思っていました」
――明大で自分が最も成長した点は何ですか。
「ラグビーはもちろん、人間的にも周りの人のことを考えることができるようになったことだと思います」
――自分の強みのプレーは何ですか。
「ブレイクダウンでの仕事が自分の強みです」
――今年の4年生はどのような学年ですか。
「みんな分け隔てなく仲が良く、ずっと一緒にいたいと思えるような学年でした」
――初めて紫紺のユニフォームをもらった時はどのような気持ちでしたか。
「自分が今までしてきた努力が認められた気がしてとても嬉しかったです」
――今年のチームの特徴は何ですか。
「個人個人の能力が高いところです」
――ラストシーズンに向けて抱負をお願いします。
「試合に出られるか分からないですけど、常に日本一を目指してチームに全力で貢献できるように頑張ります」
――柴選手にとって〝One by one〟とは何ですか。
「何か困ったときに立ち返ることができる目標だと思っていて、何をしたらよいのか分からないときに、目の前の一つ一つのことを頑張ろうと思い返してくれる言葉だと思います」
――ありがとうございました。
[牛嶋淳太郎]
◆柴 大河(しば・たいが)法4、国学院久我山高、180センチ・90キロ
コロナでの自粛期間中は同部屋で後輩の土肥(恵太・政経2=秋田工業高)のコーヒーメーカーでコーヒーを作るのにはまっていた。特に味のこだわりはなく苦いまま飲んでいた。
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