(59)~highlight~ 繁松哲大「試合に出られない同期のためにも優勝したい」

2020.11.15

 「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。

 

 第11回は繁松哲大(政経4=札幌山の手)のインタビューをお送りします。(この取材は10月21日に行われたものです)


――明大での4年間を振り返っていかがですか。

 「入部当初は体重が軽かったため、体重を増やすのに苦労しました。1年生の時から時々A、Bのカテゴリーでプレーさせてもらえる機会がありましたが、公式戦では3年生になるまであまり出させてもらえなかったので、試合に出場できるようになるまで苦労しました」

 

――明大に入ったきっかけを教えてください。

 「2個上に自分と同じ高校出身の先輩がいて、その人に憧れて入りました。」

 

――初めて紫紺のユニフォームをもらった時はどのような気持ちでしたか。

 「もちろん緊張も少しありましたが、それ以上に気合や、やってやるぞという気持ちの方が大きかったです」

 

――自分の持ち味や強みのプレーは何ですか。

 「タックルとジャッカルが得意です」

 

―明大に入って成長した点はなんですか。

 「1、2年生の時は自由にプレーしていたのですが、学年が上がるにつれて周りを見ながら考えてプレーできるようになりました」

 

――4年間で一番印象に残っている試合はなんですか。

 「やはり去年負けた全日本大学選手権決勝です。自分もその試合はすごく調子が悪く、得意のタックルも決まらず、とても悔いの残る試合になってしまいました」

 

――同期への想い入れを聞かせてください。

 「自分たちの代は仲が良く、みんなで飲みに行くこともありました。去年勝てなかった分、今年出られない4年生のためにも今年優勝したいです」

 

――後輩はどのような存在ですか。

 「自分たちが試合できついときに、プレーを頑張ってくれて、後押しをしてくれる存在だと思います」

 

――今年のチームの特徴はなんですか。

 「FWの強みはスクラムやラインアウトなどのセットプレーです。またそこからのセットプレーからのアタックが今年は強いと思います」

 

――ラストシーズンに向けて抱負をお願いします。

 「去年負けて悔しい思いをしたので、今年は4年生ということもあるので得意のタックルとジャッカルでチームを引っ張って優勝したいです」

 

­――繁松選手にとって〝One by One〟とは何ですか。

 「チームの基盤となるものです。チームがつらいときにみんなでOne by One と声を掛け合って今やるべきことをもう一回確認できる言葉であると思います」

 

――ありがとうございました。

 

[牛嶋淳太郎]

 

◆繁松 哲大(しげまつ・てった)政経4、札幌山の手高、178センチ・93キロ

コロナでの自粛期間中、ギターにはまった。練習していたのはスピッツの「チェリー」。まだあまりうまくはないそうだ。