(57)~highlight~ 齊藤大朗「BKを中心にチーム全体とコミュニケーションをとる」

2020.11.14

 「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。

 

 第9回は齊藤大朗(商4=桐蔭学園)のインタビューをお送りします。(この取材は10月21日に行われたものです)


――これまでのシーズンの振り返りをお願いします。

 「コロナの影響で、チーム解散後に僕は家に帰りました。ただ、そこで自分なりに家の近くでできることをやって調整してきました。そして、シーズンが始まって、合宿を経て、調子が良い状態でシーズンに入れたかなと思います」

 

――4年生になって、意識していることはありますか。

 「責任を持ったプレーやコミュニケーションを積極的にしていくことを心掛けています。下の学年の人たちをまとめられること。そして、監督やコーチ陣から信頼を得られるような発言、プレーをすることを心掛けています。やはり4年生として、バックスを中心にチーム全体とコミュニケーションをとることが自分の役割です」

 

――明大での印象深いことを教えてください。

 「この外出できない期間に、4年生たちと毎週寮で飲んだり、話したりしたことです。今だからこそできたことだなと思います。このことは卒業してからも話せるいい思い出になるかなと思います」

 

――印象深い試合はありますか。

 「初めて紫紺を着ることができた試合です。2年前札幌ドームで行われた春の帝京大戦です。明大が相当久しぶりに公式戦で帝京大に勝てた試合に出場できたことと、札幌ドームで開催されていたことが思い出に残っています」

 

――明治に入ってから成長できたところを教えて下さい。

 「自分からコミュニケーションを取ることです。まめに取るようにしています。高校の時よりも遥かに成長できた部分です」

 

――改めて明大に入ろうと思ったきっかけを教えて下さい。

 「最初のきっかけは中村駿太(平29商卒・現サントリーサンゴリアス)さんです。地元もスクールも桐蔭でも一緒という直属の先輩です。高校生の時にいろいろ相談に乗ってもらいましたね。最後の決め手になったのは箸本龍雅(商4=東福岡)です。早稲田と明治から話しが来ていて、いい同期が欲しいなと思っていたので、高校時代に話したときに明治に来ると聞いて決めました」

 

――期待している後輩はいますか。

 「いまだったら、齊藤誉哉(文2=桐生第一ですかね。昨年とかはずっと出ていたんですけど、今はずっと池戸が出ているので、それに対して誉哉も頑張っているので、誉哉にも頑張って欲しいですね。

 

――センター争いは激しいですね。

 「児玉樹(政経3=秋田工業)はデカくて縦が強いです。ただ、児玉がどうかではなくて、対抗戦で自分が軽いミスをしてしまったことが良くなかったです。自分がきっちりしたプレーをすれば、出場できるんじゃないかなと思います」

 

――改めて、齊藤選手にとって〝one by one〟とはなんですか。

 「やっぱり一人一人、一つ一つという意味で捉えています」

 

――最後に今後の意気込みをお願いします。

 「これからの1日1日、1試合1試合を大事にして、明治の勝利や優勝に貢献したいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

 [田中佑太]

 

◆齊藤 大朗(さいとう・ひろあき)商4、桐蔭学園高、181センチ・90キロ お世話になった先輩は同部屋だった福田健太(平成31法卒・茗溪学園)