(55)~highlight~ 久保清悟「思う存分にラグビーできる環境であった」

2020.11.11

 「一人一人、一つ一つ」。新体制発足時、箸本龍雅主将(商4=東福岡)はスローガンの込める意味について言及した。連覇の懸かる対抗戦、そして日本一奪還に燃える大学選手権へ。紆余曲折を経て迎える最後のシーズン。4年生が〝イマ〟見る景色とは――。

 

 第7回は久保清悟(政経4=天理)のインタビューをお送りします。(この取材は10月21日に行われたものです)

 

ーー明大進学を決めたのはなぜですか。

 「明治に進学したいと思った理由は、日本一の大学ということと、自分は関西の高校なんですけど、関西にはない色を持っていて、明治大学にしかない伝統やラグビーに憧れたからです」

 

ーー入部当初、周りのメンバーを見て感じたことはありますか。

 「入部してみて、高校にはなかったレベルの高いラグビーというのが明治にはありました。周りが高校日本代表とかゴロゴロいる中で、自分がどうチームの中で動いて、試合に出れるか考えていました。特に、汰地さん(高橋・平31政経卒・現トヨタ自動車ヴェルブリッツ)は別格だなと感じたのを覚えています」

 

ーー4年間でキーポイントになった時期はありましたか。

 「3年生の時に一回メンバーに入らせてもらったことが自分の中では大きな自信になりました。周りの同級生が試合に出ている中で、その波に乗ろうという気持ちにもなって、ラグビー頑張ろうと強く思いました」

 

ーーメンバーに入った時を振り返っていかがでしょうか。

 「自分の持ち味であるランであったりフィジカルを生かしたプレーがちょうどその時期にうまくハマって、メンバーに選ばれたのではないかなと思います」

 

ーー4年生の代の雰囲気はいかがですか。

 「周りの代と比べて、比較的、仲が良い代と言われてます。そういった中でも、メリハリをつけて練習、試合とできていたと思います。楽しいだけで終わるのではなく、オンとオフの切り替えがうまくできている代なのではないかなと思います」

 

ーー一番印象に残っている試合はありますか。

 「3年生の時のセブンズの試合で最後に東海大を破って優勝した試合です」

 

ーー目標にしてた先輩はいますか。

 「一つ上の山﨑さん(洋之・令2法卒・現クボタスピアーズ)です。私生活がとてもしっかりしていているところが山崎さんはすごかったと思います。プレー面では、ポジションが自分と同じで、身長も体重も同じくらいで、どの大学にも通用するプレーをしていたというところで目標にしていました」

 

ーー4年間を振り返っていかがでしょうか。

 「スタッフがとても頑張っていて、環境も何一つ不満もなく、思う存分にラグビーできる環境であったなと振り返ると思いますね。感謝です」

 

ーー久保選手にとってOne by Oneとはなんですか。

 「一つ一つ積み上げて、油断せずにこなしていくことの大切さをこのスローガンは表していて、ラグビーだけでなく、今後の人生の一つの軸となるものであると思います。社会に出て辛い時があっても、この言葉を糧に頑張っていきたいと思います」

ーーありがとうございました。

 

[内山嶺]

 

◆久保 清悟(くぼ・せいご)政経4、天理高、172センチ、80キロ

特に仲の良い同期は花村海斗(法4=名古屋)、柴大河(法4=國學院久我山)で、よく遊びに行くらしい。