(10)全日本大学駅伝 レース後コメント③(金橋佳佑・大保海士)

2020.11.05

 古豪復活へ、ひた走る。昨年度15位から大幅躍進、総合3位となった全日本大学駅伝(以下、全日本)。8区間全員がミスなく襷をつなぐ、まさに層の厚さが光るレースとなった。この結果に満足せず、貪欲に強さを求めて。2カ月後の大舞台、箱根駅伝(以下、箱根)悲願の優勝に向け、挑戦が始まる。

 

 今回はレース終了直後の選手のコメントを振り返る。(この取材は11月1日に電話で行われたものです)

 

5区:金橋佳佑(政経3=札幌山の手)

――2位でタスキをもらいましたが、心境はいかがでしたか。

 「いい位置で来るんじゃないかと予想はしていたので、予想通りではあったんですけど少し日和ってしまったかなという感じです」

 

――5位に順位を落としてしまいました。

 「中間地点くらいで腹筋のほうをつってしまって、一気にそこでフォームとかも崩れてしまってふがいない走りになってしまったなと思っています」

 

――青学大などが後ろから迫ってきていた中で、圧は感じましたか。

 「青学大以降の駒大だったり順大だったりがきたときはさすがにこれ以上抜かれるわけにはいかないっていう思いもありましたし、差を少しでも少なくして次に渡すよう心掛けました」

 

――レース前どのようなことをプランして臨みましたか。

 「最初、前の早大を少しでも詰めようと思って、前半攻めることを意識していこうとは思っていました」

 

――5区を走る上でポイントはどこだと感じていましたか。

 「すごくきついコースでもなく、前半アップダウンも終わればほとんど平坦なので、前半ある程度いい流れで行けば後半もそのまま行けるかなと思っていました」

 

――出走することが決まったタイミングはいつでしょうか。

 「1、2週間前には決まっていたんですけど、前日まで区間はなかなか決まっていなくて。手嶋(杏丞・情コミ3=宮崎日大)が走るか走らないかで、3区か5区か決まっていませんでした」

 

――同期2人のレースはどう映りましたか。

 「手嶋はすごい一週間前から調子悪くて走るか走らないかもわからない感じだったんですけど、そういう状態でもまとめられるのはすごいなと思いますし、鈴木(聖人・政経3=水城)のほうもエースというか、主力としてアンカーとしての役割を果たしていて自分も負けてられないなと思いました」

 

――箱根に向けて、課題はありますか。

 「後半というか中盤のペースダウンのところがすごく目立ったので、ペース配分とかも考えた走りをできるようにしていきたいなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

6区:大保海士(法4=東海大福岡)

――レースを振り返っていかがですか。

 「自分が想定していたよりも良い走りができて良かったです」

 

――3強を崩しました。

 「3強はあまり意識していなくて、意識していたのはシード権獲得だったので。それ以上の結果が出て満足しています」

 

――レース前、監督から何か言葉を掛けられましたか。

 「1週間くらい前に1万メートルの試合があって、結構粘った走りができたのでそれを本番でも出してほしいと言われました」

 

――6区というコースについてはいかがですか。

 「1年生の時に1回だけ走ったことがあり、その時はコースが違ったため、5区だったんですけど今回のコースと少し被っていたので。その経験を生かして走ろうと思っていました」

 

――強豪校と混ざってのレースになりました。

 「緊張はしたんですけど、この一年間で練習は積んできたのでそれが出せれば付いていけると思っていました」

 

――体のコンディションはいかがでしたか。

 「1週間前に練習がきつすぎて疲労がピークに来ていたので、少し不安だったんですけど、当日走ってみたら意外と走れました」

 

――箱根までの期間はどう過ごしていきますか。

 「まだ出られると決まったわけではないので、また選んでもらえるように日々頑張っていこうと思っています」

 

――今後の意気込みをお願いします。

 「箱根が競技人生の最後の大会になるので、そこまで気を抜くことなく当日を迎えて、走った際には陸上人生最高の走りができるように努力したいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[競走部担当一同]

 

第97回箱根駅伝まであと58日。