(8)全日本大学駅伝 レース後コメント①(児玉真輝・小袖英人)
古豪復活へ、ひた走る。昨年度15位から大幅躍進、総合3位となった全日本大学駅伝(以下、全日本)。8区間全員がミスなく襷をつなぐ、まさに層の厚さが光るレースとなった。この結果に満足せず、貪欲に強さを求めて。2カ月後の大舞台、箱根駅伝(以下、箱根)悲願の優勝に向け、挑戦が始まる。
今回はレース終了直後の選手のコメントを振り返る。(この取材は11月1日に電話で行われたものです)
1区:児玉真輝(文1=鎌倉学園)
――初の大学駅伝でした。
「試合自体が3戦目で、しかも1区という大事な立場で正直緊張していた部分はあるんですけど、しっかりと実力を出し切ることはできたと思っています」
――事前に考えていたレース展開は。
「予想される展開はいくつかあると思うんですけど、しっかり集団の中で耐えて、ラスト2、3キロからはスパート合戦になると予想していたので、とにかく前半は余裕を持って、スパートに対応できるようイメージしていました」
――イメージ通りの走りをできましたか。
「そうですね。最後の1.5キロくらいでスパートでペース上がったんですけど、しっかり対応できたので想定通りでした」
――唯一の1年生出走となりました。
「1年生という立場ではあるんですが、1区を任せれたからにはルーキーなど関係なくチームの流れを決める区間だったのでチームの1人としてやる、という感じでした」
――順大の三浦選手など、同学年との勝負もありました。
「彼の方が結果は出していますし注目されていたんですけど、今年度は自分のペースで4年間のなかでの基礎を作っていくという感じでやっていました。同じ1年とかは関係なく持ちタイムが早いので意識はしていましたけど、特別1年だからというよりは、気にしてないという感じでした」
――箱根に向けて意気込みをお願いします。
「4年間のなかで2区は走りたいと思っているんですけど、今年度は2区を絶対走ってやるとは思っていなくて。任された区間をしっかり走ることを意識しています。全日本は短く感じたくらいで、長い距離への対応はしっかりできているのでどこでも対応できると思います」
――ありがとうございました。
2区:小袖英人(政経4=八戸学院光星)
――今日のレースを振り返って。
「1区の児玉がいい流れでつないでくれたので、自分のところで先頭に立ちたいなという気持ちで走っていました。先頭には立てなかったんですけど、自分も流れを切らすことなく3区につなげたのでそこは良かったのかなと思います」
――3強を崩したことについては。
「正直3強に割って入るとは思っていなかったので、そこは素直にうれしいですし、自信にもなりました。箱根ももっと上を目指してやっていきたい気持ちになりました」
――一時は先頭に立った、その時の気持ちは。
「走っていて楽しかったという気持ちはあったんですけど、ペースメーカーに使われてしまって、ラスト競り負けてしまったので、もうちょっと周りをうまく使ってレースを進められたら良かったのかなと思います」
――同学年の大保さんが素晴らしい走りをされました。
「同学年が活躍してくれるのはうれしいですし、やっぱり自分も負けられない、やってやろうという気持ちになりました」
――トラックに比べ、ロードでのレースに苦戦することもあったかと思います。
「やっぱり自分でも思うんですけど、これまで納得のいくレースが1本もない中で、今回はある程度走れたので少しは自信になったと思うので、この流れを崩さずに箱根でも良い走りがしたいなと思います」
――今日の結果を受けてチームメートにはどんな言葉をかけたいですか。
「本当に1区から8区の選手まで、みんな自分の仕事をしっかりした結果が総合3位につながったと思うので、今日はみんなで褒め合って明日から切りかえてやっていきたいなと思います」
――最後に箱根に向けての意気込みをお願いします。
「総合3位以上を目指してもう一段階上の姿を見せられるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
第97回箱根駅伝まであと60日。
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