
(6)全日本大学駅伝直前インタビュー④/村上純大、鈴木聖人、手嶋杏丞、櫛田佳希
全日本大学駅伝(以下、全日本)まで残りわずか。出雲駅伝中止という事態に開催が危ぶまれたこともあったもののここまで来た。昨年の雪辱は忘れない。明大が狙うはシード権ただそれのみだ。今回はそんな明大競走部のエントリーメンバー計16名に話を聞いた。
※この取材は電話にて行われたものです。
村上純大(政経4=専大松戸)
――現在のコンディションはいかがですか。
「現在はそこまで上がっているわけではなくて、6割くらいまでしか上がってきてないです」
――記録会では苦しい走りでしたが、その影響もありますか。
「所沢(トラックゲームズ)は思ったより走れなくて、自分の練習を見直して数週間やってきたんですけど、そこまで調子は上がり切らなかったです」
――どんなことを具体的に見直してきましたか。
「練習での距離を増やしたり、フォームの見直しをしたりしました」
――チームの雰囲気はどのような感じですか。
「チームの雰囲気はすごくいい感じで、みんなが上の順位に行こうという姿が見られていると思います」
――多くの4年生がエントリーメンバーに入っています。
「そうですね、もちろんうれしいですし、走っている主力も4年生で固められているのはやっぱりうれしいです」
――4年生として最後のシーズンになります。
「特に変わらず後輩もしっかり考えてできているので、自分の持っている知識だとかはジョグの時に話したりはしますが、特別なことはあまりしないようにはしていますね」
鈴木聖人(政経3=水城)
――現在のコンディションはいかがですか。
「落ち着いて練習ができているので、いい状態できています」
――昨年は7区という長い区間を走っていましたが、今年は短い区間、長い区間どちらでも走れる自信はありますか。
「5000メートルも1万メートルもしっかり走れているので、長い距離も短い距離もあまり不安なところはないです。自分の持っている力を最大限出し切って、襷をわたしたいと思っています」
――三強崩しの一角として、明大の名前が挙げられています。
「やっぱり明大も少しずつ力が付いきているんだなという実感が湧いてきています。明大が持っている力を出し切ればシード権獲得はできると思うので、あまり意識しないで力を出し切りたいと思います」
――今までとは周りからのプレッシャーが違うと思います。
「注目されているなというのは感じているんですけど、いい意味でやってやるぞという方向に考えて、あまりプレッシャーにならないようにしています」
――今シーズン初めての駅伝ですが、楽しみとかはありますか。
「チーム自体のレベルが上がっているのでどこまで戦えるかという楽しみはあります」
――全日本はどのあたりがポイントになると思いますか。
「しっかり前半から流れをつくって、後半その流れを止めないように耐えて最後しっかりゴールするという、前半攻めて後半粘るというのが今回シード権を取るには欠かせないと思います」
――全日本への意気込みをお願いします。
「チームの状況もすごく良いので、走りでチームに貢献して個人でもチームでもいい順位で終わるように頑張っていきたいと思います」
手嶋杏丞(情コミ3=宮崎日大)
――今の状態はいかがですか。
「現状は調子いいというわけでもなくて普通ですが、疲労がたまってきていて、それを抜こうとしている段階なので、特別調子が悪いとかはないです」
――昨年と何か変わったところはありますか。
「みんなが順調に自信を積めているところだと思います。ほとんどの人が調子良く、昨年と違って全員が自信を持ってスタートラインに立てると思います」
――区間目標はどれくらいですか。
「今回は区間3番以内を走りたいと思っています。走りとしては、昨年は前半突っ込んで後半垂れてしまったので、それがないように粘れる走りがしたいと思っています」
――応援自粛下でのレースになります。
「寂しいですけど、テレビ中継はあるのでいい走りをすればテレビにも映ります。それを皆さんに見てもらいたいというモチベーションで頑張っていきたいと思います」
――特に調子がいいメンバーを挙げるとすれば。
「児玉真輝(文1=鎌倉学園)が調子がいいと思っています。動きが良くなっていると思うので」
――鈴木選手とのライバル意識について。
「鈴木がいい結果を出すなら自分も出したいと思いますし、負けたくないのでいいライバル関係だと思っています」
――全日本に向けての意気込みをお願いします。
「全日本は昨年自分の区間で失敗して、流れが悪くなったので、今年はその借りを返すという意味でもしっかりと上位入賞したいと思います」
櫛田佳希(政経2=学法石川)
――現状のコンディションはいかがですか。
「悪くもなく、練習もこなしてきているので、いつもと変わらない走りができると思っています」
――今のチームの雰囲気はいかがですか。
「みんなが切磋琢磨(せっさたくま)していて、エースが存在していないので、誰がエースとしての走りができるようになるかというのをみんな目指していています。一人一人が強くなろうと意識するのが見えるチームです」
――駅伝シーズンに向けて取り組んだことはありますか。
「1年生のときはラストのキレがなかったので、2年生になってからは、練習後にスピードを鍛えるために400メートルに取り組んだり、体幹を鍛えたりと、自分のなかの足りない部分を補うような練習をしてきました」
――個人目標はどれくらいですか。
「何区を走るにしても、区間を任された以上はチームの目標であるシード権獲得に貢献できる走りをしたいと思っています」
――今の2年生の様子について聞いてもよろしいですか。
「今回エントリーしたメンバーはもちろん、小澤大輝(政経2=韮山)なども含めて、自己ベスト、もしくはそれに近い走りができています。5000メートルでも自分以外に13分台に突入できる選手が増えたことと、1万メートルでも28分台を出せるような選手が増えたことは、チーム全体としても、自分たちの学年としても、先輩学年に負けないような成長具合が感じられて、自分も負けてられないなと思います」。
――全日本への意気込みをお願いします。
「自分の持ち味は安定した走りなので、チームの流れが乱れないよう、自分の仕事をちゃんと果たし、区間賞を狙っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[競走部担当一同]
第97回箱根駅伝まであと64日。
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