
学生から起こす 校歌誕生100年記念ムーブメント
2020年10月28日。明大校歌が第100回の誕生日を迎える。「おお明治」のフレーズとともに、数多くの校友たちに紡がれてきた校歌。しかし現状、在校生が触れる機会は決して多くない。そんな中、誕生100年という節目の年を盛り上げるべく、熱意に溢れる学生たちが立ち上がった。
明大校歌ここにあり
100年前の10月28日。明大校歌は学生音楽サークル・ハーモニカソサエティーによって初めて演奏された。以後大学野球で人気を博すと、日本三大校歌の一つとも言われるように。「神宮球場で歌う校歌は素晴らしかった」とOBの今村健連合父母会顧問が言うように、多くの学生から愛された。
新たな時代への一歩
「誰も歌っていない……」。3年前の入学式、後に本紙記者となる髙橋昇吾(営4=国学院)は校歌斉唱の際に違和感を覚えた。原因は明白。体育会生などを除いて、在校生が触れる場所が少ないからだ。この現状を打破するために、昨年3月、髙橋をプロジェクトリーダーに置き『明治大学校歌誕生100年記念プロジェクト』が設立された。父母会事務室や多くの学生団体を巻き込み、校歌PVの作成、明大出身の著名人への取材、六大学野球への学生誘引の三つを中心に活動。在校生向けに情報発信を行うサークル・明大情報局や体育会応援団と協力することで、これまでは難しかった神宮球場への学生誘引も形になりつつある。「粘り強く活動してきてよかった」(髙橋)。多角的な活動は、徐々に多くの在校生に影響を与え始めた。
ALL明治の集大成
目指すゴールは10月28日を『校歌の日』に認定してもらうこと。「在校生、校友会を含めた明大関係者全員が、校歌の誕生日に思いをはせることができる日が欲しい」(髙橋)。実現に向け今秋に大六野耕作学長へ直談判する。理解を得るために現在、特設ウェブサイト上で『校歌の日』認定に向けた賛同を募集中。目標は3万人と、全学生数に相当する数だが「学長を納得させるためには最低限の数」(髙橋)と意気みは十分だ。さらに10月28日には、学長が認定の可否を決めるイベントを開催予定。時間は少ないが、多くの賛同があれば認定の機運は高まる。節目の年を盛り上げるため、ぜひご協力をお願いしたい。
【下神大生】
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