(28)新風~2020のルーキーたち~ 亀井茜風「自分は泥臭くプレーする役にまわりたい」

2020.07.08

 今年度も次世代の紫紺を担う若者たちが入部した。3年後に創部100周年の明大ラグビー部。本企画では、100周年を最高学年で迎えるメモリアル世代、計24名のルーキーに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。7月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

 

第8回は亀井茜風(政経1=長崎北陽台)のインタビューをお送りします。

 

――明治に進学を決めた理由は何ですか。

 「自分の父がラグビー部ではなかったのですが、明治大学出身ということもあって。自分がラグビーを始めたのは小4からだったんですけど、それ以前から父と明早戦をテレビなどでよく見ていました。実際1番最初に声をかけてくださったのも明治大学で、熱烈なアプローチもあったので、進学を決めました。(早稲田との迷いは)小さい頃から明治=ラグビーみたいなところがあったので(笑)」

 

――大学での寮生活を経ていかがですか。

 「初めて県から出ての寮生活だったのですが、寮部屋の先輩方中心にやさしく手取足取りを教えてくださって、全く不自由なく生活させてもらっています。常に同期と一緒ですし、心配することもほとんどなく、むしろ楽しんでいますね。(同期との関わりは)山本(嶺二郎・法1=京都成章)とはよく一緒に出掛けたり、あと森山(雄太・政経1=東福岡)は学部や授業での科目が被っているので、よく連絡を取りあっています。他にも特に誰かというよりかは、みんなと仲良くやっています」

 

――自粛期間でやられていることを教えてください。

 「地元はあまりコロナの影響も受けていなかったので、家から徒歩3分のジムに行ってフィットネスして、ご飯食べて、またジムに行ってというような生活を繰り返し送っています」

 

――小中レスリングをやられていたとお聞きしました。

 「そうですね。レスリングは小6から兄がラグビーのために始めたのを見て、自分もやってみようという興味本位で始めました。当時の中学校の監督が柔道とレスリングがいいとおっしゃっていたので、それが原因ですかね」

 

――身長193センチは部内で2番目ですね。

 「(秘訣は)第一の要因は遺伝だと思います。両親でいえば、父が187センチ、母が173センチくらいあるので。中学校時代ものすごく寝ていたので、それが今の身長につながっている気がします。とにかくたくさん寝ていましたね(笑)。(同世代だと)大阪桐蔭高から大東文化大に進んだ子で、一人自分より身長の高い子がいました」

 

――高校時代に関して少しお聞かせください。

 「1年生の途中からレギュラーでした。(花園の経験は)一昨年と去年の2回ですね。一昨年がベスト8で、去年が惜しくも2回戦で敗れました。自分が2年生の時、初めて花園のグラウンドに立った時は、ものすごく緊張しましたし、自分的にもあまり望むようなプレーはできませんでした。しかし今考えればその経験はすごく大きかったと感じています。(高校日本代表で)U-17では廣瀬(雄也・商1=東福岡)や森山たち九州勢含め、いろいろなところで、いろいろな人とつながっていました。何度か高校日本代表の強化合宿もあるんですけど、その時にも仲良くやっていました」

 

――プレーでの強みは何ですか。

 「自分は身長が高いんですけど、低いプレーができることが一番の強みだと感じています。また試合の時にいつも心がけていることは、泥臭くやるということですかね。トライを取ったり、ランで抜けたりとかはあまり得意ではないので、そういう意味でも泥臭くやる役に回りたいと考えています」

 

――尊敬している先輩を教えてください。

 「寮部屋メンバーでもある片倉さんです。ラインアウトのジャンプであったり、自分は高校時代、ラインアウトが上手と言われ続けていたんですけど、大学に入って、片倉さんはダメ出しをしてくれて。改めてラインアウトへのこだわりというものを強く感じました」

 

――最後に一言意気込みをお願いします。

 「まずは大学の試合で当たり負けしないような身体づくりを目標に掲げてやっていきます。先の話にはなるんですけど、先日セミナーを受けた際に自分たちの代が4年生の時に100周年を迎えるとのことだったので、絶対優勝するという意識をもって、メモリーイヤー緒飾りたいなと思っています」

 

[高智琉大朗]

 

◆亀井 茜風(かめい・せんふう)政経1、長崎北陽台高、193センチ・98キロ

 散歩と昼寝が好き。最近は中学校の同期とオンラインでよく話しているという