
(27)新風~2020のルーキーたち~ 尾白大吉「メンタル強化で最後まで走り切れる選手に」
今年度も次世代の紫紺を担う若者たちが入部した。3年後に創部100周年の明大ラグビー部。本企画では、100周年を最高学年で迎えるメモリアル世代、計24名のルーキーに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。7月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第7回は尾白大吉(営1=近大和歌山)のインタビューをお送りします。
――明治に進学した理由を教えてください。
「自分が2年生の時に明治大学が大学日本一になって、自分の力がどれ程通用するのかと思い、進学を決めました。(他に候補は)帝京大と、法政大でした。一度明治大学の練習見学をさせていただいた際に、選手たちが練習をやらされているという感じが一切なく、主体的に取り組んでいるのを見て、自分もここでラグビーやりたいなと思うようになりました」
――近大和歌山高から明治。
「珍しいですね。先輩でもいないと思います。近大和歌山の主将は天理大に進学しました。そのほかの部員はラグビーを続けている人もいれば、そうでない人もいるという感じです」
――バスケ経験もあるとお聞きしました。
「はい。小中とやっていました。ラグビーは小5の時に始めましたね。高校の時も一緒にプレーしていた友達が誘ってくれたことがきっかけです。(高校では)バスケを辞めてラグビー一本に絞りました」
――高校時代、5年ぶりの花園出場。
「実は1年生の頃から、メンバー的にも3年生で花園に行ける気がしていました。実際、花園は全国から強豪校が集まっているということもあり、レベルが非常に高いと感じました」
――寮生活を経験してみていかがでしょうか。
「先輩方がやさしいというのが第一にありますが、未だに緊張はしていますね。(部屋メンは)藤さん、臼田さん、熊沢さんです。藤さんはパンケーキをよく焼いてくれますし、とてもおもしろい方です。(大学に入って)オンライン授業が始まって、高校の頃とは違い、自立してやっていかないといけないなと感じました」
――仲の良い同期はいらっしゃいますか。
「基本みんなで仲良くやっている感じですかね。(尊敬する先輩は)三好先輩です。同じポジションとしてもそうですし、まだ関わりがそこまでないので若干怖いイメージはありますが(笑)、しっかりしている先輩という印象です。(紀伊先輩は)面白いですね」
――プレー面での武器は何ですか。
「タックルですね。ディフェンスが強みです。(バスケと通じる部分は)パスは、どの場面からも放れたりはします。(スローイングも)実はフッカー歴が浅くて、まだ一年もやっていないんですよね。それまでナンバーエイトをやっていました。花園予選の時に初めて、フッカーに転向しました。大学では、そのままフッカーでやっていくつもりです」
――ラグビーで何か課題はありますか。
「メンタルですね。そこまで強くないので、しんどい時にどのくらい頑張れるか。疲れてしまった時にさぼる癖があったので、最後まで走り切れる選手になりたいです」
――最後に一言意気込みをお願いします。
「紫紺のジャージーを着て試合に出ることが最終的な目標です。1年生の時は基礎から身体、メンタルを鍛えて、3年生までには紫紺をもらえるように頑張りたいです」
[高智琉大朗]
◆尾白 大吉(おしろ・だいきち)営1、近大和歌山高、176センチ・103キロ
最近の趣味は友達とゴルフに行くこと。ドライバーで「300まではいかないですけど、280以上は飛びます」
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