
(26)新風~2020のルーキーたち~ 大越勇気「(飯沼は)尊敬する先輩であり、同時に目標でもある」
今年度も次世代の紫紺を担う若者たちが入部した。3年後に創部100周年の明大ラグビー部。本企画では、100周年を最高学年で迎えるメモリアル世代、計24名のルーキーに電話取材を行い、それぞれが4年間に懸ける思いを伺った。7月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第6回は大越勇気(営1=茗溪学園)のインタビューをお送りします。
――明治に進学した理由を教えてください。
「最初は高校の先輩である福田健太(平31法卒・現トヨタ自動車ヴェルブリッツ)さんからいろいろな話を聞かせてもらって、明治に行きたいと強く感じるようになりました。また僕の兄(元気選手・現サントリーサンゴリアス)がトップリーグの選手なんですけど、田中澄憲監督ともつながりがあって、スクラムハーフの事も教えてもらえる、自身が成長できる場として最適だと思い、進学を決めました。(福田選手と直接のつながりは)4つ上なんですけど、中高一貫なので良くさせてもらっていました」
――人として尊敬されているのがお父様。
「父はラグビーをやっていたわけではないんですけど、兄の試合も良く一緒に見に行っていて、教えてもらうことがたくさんありました。ラグビーの事だけでは無くて、人と人が支え合うことの大切さなど、人生における教訓の多くを父から教わりました。今まで1番近くで支えてきてくれた父にラグビーを通して恩返しできればと思います」
――入部から3カ月、大学の環境はいかがですか。
「僕は高校時代もずっと寮生活だったので、その面では特に変わったという印象は受けません。いい先輩がたくさんいて過ごしやすいという印象はあります。高校の環境と比べると(明治大学は)本当に充実しています。気軽に栄養士さんとお話もできますし、コーチ陣がためになるアドバイスをたくさんくれますし、いい意味で驚かされました」
――高校時代のエピソードをお聞かせください。
「1年生はリザーブとして、2、3年生はレギュラーとして花園の舞台に立ちました。僕が下級生の頃は、先輩との関係、上下関係があまりよくなくて、思ったことが素直に吐けない状態が続いていました。3年生でキャプテンになって、僕が1番重点を置いたのはまさにそこで、上下関係の改善です。リーダー陣にも後輩を混ぜる、メニューを一緒に考える、意見をたくさん聞いてあげる、などいろいろ工夫をしました。最後の試合が終わったあとに、後輩から『やりやすかったです』の一言をもらえたので、本当に良かったなと思います」
――同期で親睦が深いのはどなたですか。
「東海大相模の林哲平(文1)ですかね。関東の子とは何度か試合をしたことがある縁か、交流が深い気がします。(尊敬する先輩は)飯沼蓮(営3=日川)先輩です。プレー面において尊敬する部分も多いですし、同時に目標でもあります」
――プレー面での武器は何ですか。
「スペースを早く見つけられることです。裏や空いたスペースにボールを運ぶことは得意です。(これからは)コンタクトの部分は苦手なところが多いので、そこは徐々に鍛え上げていきたいなと思います」
――最後に一言意気込みをお願いします。
「1年でも早くAチームに上がって紫紺を着ることが目標です。また自分たちの代で大学日本一を目指します」
[高智琉大朗]
◆大越 勇気(おおこし・ゆうき)営1、茗溪学園高、170センチ・75キロ
友達に感化され、高校時代からスニーカーが好き。現在もよく買い物に行ったりするという
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